男の痰壺

映画の感想中心です

ソルト

★★★ 2010年8月13日(金) 梅田ブルク7シアター2

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多くの決定的な選択を強いられる主人公の葛藤が全く描かれないので、肩入れできずにスカされる。人生を賭した全てをうっちゃるような「愛」があるなら通り一遍の描写でスルーしてほしくない。アンジーの演技は深みを増したが体には脂肪も増したね。(cinemascape)

 

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八十日間世界一周

★★ 1985年10月19日(土) 大阪松竹座

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「大予算」の「オールスター」の「珍道中」として多くの亜流を産んだマスターピース。だが、このオリジナルには年月に耐えて残るものが無い。製作者の映画としてセルズニックやザナック等に比してマイケル・トッドの切る判断の欠如。だるい。(cinemascape)

 

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闇の列車、光の旅

★★★★ 2010年8月13日(金) シネリーブル梅田1

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ブニュエル作品から半世紀。メキシコの変わらぬ閉塞。どう考えたって希望への道程とも思えぬ列車の旅だが、少女が少年とシンクロした瞬間に命運の歯車が動いたのか。多くの屍を乗り越え行き着いた場所に希望があるとも思えぬが、電話の声が一抹の救い。(cinemascape)

 

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二代目はクリスチャン

★★ 1985年9月21日(土)  友楽スカラ座

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つか流「任侠」パロディだろうが、嘘八百であるから過剰なまでのエネルギーで牽引し切れないとボロが出てママゴト化する。その辺、同工の『蒲田行進曲』に比べて役者が弱すぎるのだ。我慢を重ねての最後の反撃も王道パターンだがタメがなく雑い。(cinemascape)

 

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BIRD★SHT バード・シット

★★★★★ 2010年9月11日(土) シネヌーヴォ

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「鳥になって大空を飛びたい」などと言うメルヘンチック願望は、完膚なきまでに嘲笑され貶められ、糞まみれの毒で彩られる一大バーレスク。しかし、出演者が皆アルトマンに心から愛されているらしい羨望の楽園の現出。諦念や苦渋さえも暖かい。(cinemascape)

 

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