男の痰壺

映画の感想中心です

K.K.K.

★★★ 2021年5月6日(木) シネヌーヴォX

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KKKって、かの白人至上主義結社クー・クラックス・クランみたいだが、Kustom Kar Kommandosのことであって特注車で繰り出そうぜみたいな感じか。もちろん、CをKに置き換えてシャレてるんでしょう。commandosには下着をつけずに服を着るみたいな暗喩もあるらしいのでゲイ的符牒でもあるのかも。

 

これは、「スコピオ・ライジング」の冒頭をバイクを車に置き換えてリブートした4分間の掌篇だと言える。

ピンクの背景の中で、ふわふわの羽でお車を優しく丁寧に愛でてらっしゃいます。

だから、なんやねんってことなんですけど。

 

『スコピオ・ライジング』の冒頭数分の車版リブートはピンクの背景にゲイ的感性が炸裂する。ふわふわ羽毛で優しくボディをなぜなぜ磨き上げたぜウーマンボ!ってなもんで、マシーン愛はそのままマッチョイズムに置換される。こんな夜は発射しようぜベイビー。(cinemascape)

 

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ロボゲイシャ

★★★ 2009年11月7日(土) ホクテンザ2

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成る程導入は期待させる。芸者とロボとお座敷と「素」が混在する空間を辛うじて映画は支配しているかに見える。だが、あとは既存のバカ話のトレースに終始した。正直、眠かった。土台、俺は芸者よりミニスカのコンパニオンの方がいいのだ。あかんか?(cinemascape)

 

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火垂るの墓

★★★ 1988年9月18日(日) 新世界劇場2

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アニメの持つ自由度を自ら束縛しているが、叙事的描写においてクール。ただ、それでも原作の持つ乾いた描写は埋もれている。怒りの代わりに叙情性が抽出されたのは否定はしない。ただ、それを殊更とやかく言うのは野暮。単に戦時に於いての一コマに過ぎない。(cinemascape)

 

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ワルキューレ

★★★ 2009年11月7日(土) トビタシネマ

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異形となり世界に背を向ける。なるほど『Xーメン』にも通底するブライアン・シンガーらしい被虐感。一方で確定された結末へ向け消えゆくカタルシス。シナリオはそれに代わるものを見出せていない。正か負かへの舵取りが中庸で凡庸だからだ。(cinemascape)

 

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