男の痰壺

映画の感想中心です

一条さゆり 濡れた欲情

★★★ 2002年9月26日(木) 東梅田日活

図太い女の成り上がり列伝めいてるのがどうにも川島・今村映画みたいでオリジナリティがあまり感じられない。女優賞を総なめした伊佐山を圧倒する一条さゆりの風格はほんまもんでその点では感銘。脇にまわった白川がこれ又絶品の味わい。(cinemascape)

 

 

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おこげ

★★★ 1993年3月14日(日) 天六ユウラク

おこげというポジションが不可避の選択なのか止むを得ずなのかを明確にしない限り主人公の清水には誰も肩入れ出来ぬだろう。それでも水準作と思えるのは男同士でハードに乳繰り合う2人の役者が不憫でありつつ気持ち悪くもあるが健闘したと思えるからだ。(cinemascape)

死刑にいたる病

★★★★ 2022年5月8日(日) MOVIXあまがさき8

題材としては新鮮味ゼロなんですけど、阿部サダヲという演者と演出の白石和彌の持てる力量がっぷり四つの感があって見せ切ってしまう。力のある者同士の四つ相撲はやっぱ見応えあるなと思いました。

 

収監されたシリアルキラーと新たな事件の糸口を探る者との対峙といえば、まんま「羊たちの沈黙」めくのであるが、あの映画の場合、精神分析的に高次な攪拌と操舵が行われるのに対し、本作では結局理に落ちるトラップであったというのがやっぱ比較してしまうと引けを取る。しかし、越え難い頂に対して十二分に戦ってると思います。

 

バイオレントな描写の呵責なさに於いて老化した三池のポジションを埋めてる感のある白石和彌だが、この題材をどうしてもやる必要あったのかの疑問は残るんですが。

 

羊たちの沈黙』底浅バージョンめいてるが揺るがない徹底悪な本質が露呈する様は骨太だと言える。居場所のない男が存在証明を希求する展開も筋が通り腑に落ちる。演出白石と演者阿部の再タッグは実力者同士のがっぷり四つの趣きがあり力相撲を堪能。(cinemascape)

 

 

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あした来る人

★★★★ 2002年9月9日(月) 高槻松竹

これ程さばけた調子でお互いを切り合えれば気の重い人間関係も簡単だろう。川島のニヒリスティックな諦観の最良系での表出であり50年代に作られたことが驚愕。豊饒なプロットと最後の最後まで先が読めない展開を絶妙のテンポで織りなす傑作人間模様。(cinemascape)

お気にめすまま

★★★★ 1993年3月14日(日) ホクテンザ1

ニコルソンの尖ったキャリアの中で異彩を放つ弛緩コメディ。くだらない脚本だけに盟友ラファエルソンが監督でなければ出なかったであろうと思われる。そういう意味でプレミア級のレアムービーかもしれない。しかもバーキンが絶品で2度おいしい。(cinemascape)