男の痰壺

映画の感想中心です

2017-03-15から1日間の記事一覧

ドラブル

★★★ 2016年6月11日(土) プラネットスタジオプラス1 息子探しの話がどっかいっちまうよなすべるギャグが身に染むチンタライズムが蔓延しており終盤であーそうやったと思い出すよな体たらくなのだが、それでも70年代スパイ映画の芳香は残滓程度ある。特に…

トリュフォーの 思春期

★★★★ 1977年9月23日(金) 大毎地下劇場 トリュフォーのこういう熟れた散文的語りは有りそで無いところが新たな話法への探求を窺わせシビれる。メインに置かれた少年の憧れや、落ち着く結末は正直ありきたりだが、サイドストーリーのエピソードにシニカル人で…

ANTIPORNO アンチポルノ

★★★ 2017年3月11日(土) シネリーブル梅田3 男が全く出てこないという意味で「リアル鬼ごっこ」と同質の園子温の妄想垂れ流し世界。 こんなんロマンポルノちゃうやん、絡みもないし…だからアンチってか? っていうか、企画段階ではねろよと言いたい。 極…

教授のおかしな妄想殺人

★★★★★ 2016年6月15日(水) 大阪ステーションシティシネマ4 今まで描いてきた「金」を起源とする殺人から動機が「愉悦」の為と純化され映画は内向的に先鋭化する。アレン掌中の若い女子とのあーだこーだの華やぎも2作目エマの絶頂美を得て春爛漫。修羅場と…

誰が為に鐘は鳴る

★★ 1976年3月14日(日) 梅田東映ホール 現地ロケも儘成らずハリボテの山岳地帯で繰り広げられるロマンスに刹那感も背徳感も乏しくて興醒める。又、スペイン内戦に携わるジプシーたちに内在する筈のルサンチマンの欠片も描かれないので、作戦遂行への共感もカ…

サバイバルファミリー

★★★★★ 2017年3月11日(土) TOHOシネマズ梅田10 一行が這う這うの体でたどり着いた大地康雄の農家で数十日ぶりに食べる炊き立てご飯の食事。 目玉焼きと漬物と味噌汁。 このシーンに観客の気持ちを同化させ得るかがポイントだったが…はい、同化しました私…