男の痰壺

映画の感想中心です

2017-03-30から1日間の記事一覧

ディストラクション・ベイビーズ

★★★ 2016年5月29日(日) テアトル梅田1 喧嘩上等の少年漫画的成り上がり列伝でないことは了解の上で、あの鮮烈な三浦へのカウンター右フックのあと対戦は劣化する。女への暴力と外国人へのシカトのゲス同士の嬲りあいは良しとしても脇に座った柳楽の目は何…

大統領の陰謀

★★★ 1977年9月11日(日) SABホール そもそも事件そのものが講談的に面白い訳でもない。2枚看板の共闘と老骨の助演陣の滋味とウィリスの光の色と量に対するセンス。これらが後押しして若造記者のスクープ自慢に何がしかの奥床しい切れと深みを付与した。連…

ならず者

★★★ 2017年3月20日(月) プラネットスタジオプラス1 かのスコセッシが「アビエイター」で描いたハワード・ヒューズが当初のハワード・ホークスをクビにして撮り直しを重ねて出来上がったしろものなのだが、いろんな意味でおもしろい。 確かに技法上のバラ…

山河ノスタルジア

★★★★★ 2016年5月21日(土) シネリーブル梅田2 バブルがもたらした軽薄と浅慮もまた過去に流れ死別や生き別れさえも瞬時の追憶と化するだろう。凄まじくシニカルだが堪らなくノスタルジック。親子の絆のようなものが描かれても現実にそれは断ち切られたまま…

ボクサー

★★★ 1977年10月2日(日) トーエイ伊丹 絶妙にクールな因縁関係の師弟を設定し程良い前衛を交えて過不足無い展開を見せるのだが文太のやさぐれ感はともかく天井桟敷による又かの市井の人々が過剰であり、又具志堅等の本物を出してしまったのが否応なく虚構を浮…

3月のライオン 前篇

★★★ 2017年3月19日(日) MOVIXあまがさき7 何を期待して見にいったわけでもないし、案の定というか、何も突出してこない安定の無難。 この監督の映画を「るろうに剣心」→「秘密」→「ミュージアム」と見続けてきたのだが、まあ、永久に御用監督の域を…