男の痰壺

映画の感想中心です

2017-04-22から1日間の記事一覧

アイアムアヒーロー

★★★★ 2016年4月23日(土) TOHOシネマズ梅田2 『WWZ』との類似を感じる序盤だが細部の小ネタが豊穣で2番煎じ感を払拭。死肉の山を踏みつけて腐った肉汁が染み出るような臨界まで迫った描写はカースタントの特筆すべき出来ともども溜飲だ。ギャグと真の…

アデルの恋の物語

★★★★ 1977年9月23日(金) 大毎地下劇場 叙情的で随筆的なトリュフォーの特質は強固な物語に引きずり回され神がかり的なアジャーニに身を委ね影を潜めるが、それは、映画史に於ける一つの神話の創造への敬意を思わせる。文豪の娘という設定に従ずる手紙という…

人魚姫

★★★ 2017年4月22日(土) 新世界国際 前作「西遊記」にもCG依存が顕現し危うさを感じていたのだが、もうここまで使いまくりでは映画に対する姿勢が怠惰だと感じる。 「少林サッカー」的な女性の異形性への偏愛と一方で笑いのめす加虐性の混在は復活したが…

.シビル・ウォー キャプテン・アメリカ

★★★ 2016年5月4日(水) 大阪ステーションシティシネマ4 ヒーロー論は即ちに戦争論にすり替わる危うさを秘めてるなぞとお固いこと言う気もないが、結局は私怨に収束する展開になんじゃ?と思うのだ。CアメリカとWソルジャー絡みの殺陣はマーベル史上最高…

田園に死す

★★★★ 1977年8月14日(日) 毎日ホール 故郷を棄て母を棄てた思いが、自責や懐旧のセンチメンタリズムではなく分析的且つ冷徹な視線で語られる。一方、イメージは超絶に土着的で猥雑であるが又過剰に絢爛で豊穣なのだ。そのアンビバレンツを逆しまに嘲笑するJ…

祇園囃子

★★★★ 2017年4月22日(土) シネヌーヴォ 女を描くと言うより祇園内部の力学構造と、外部との関係性を解き明かす政治性の高い映画だ。 ただ、根本的に芸妓という職業が木暮や若尾が拘る体を売るという呪縛から解かれていたとは思えないので、そんな綺麗ごと言…

読書記録 2017春

漁港の肉子ちゃん(西加奈子) 男子の本懐(城山三郎) 悪人(吉田修一) 老人と海(アーネスト・ヘミングウェイ) 鍵のない夢を見る(辻村深月) ゼロの焦点(松本清張) ガール(奥田英朗) 串刺し教授(筒井康隆) 四日間の奇跡(浅倉卓弥) クリスマス・カ…

ウンベルトD

★★★★★ 2016年5月5日(木) プラネットスタジオプラス1 矜持だけは残存するが最早生き抜く術を失した老人に対するデ・シーカのサディスティック視線は冷めた世間の衣を借り十重二十重に炸裂する。それでも愛犬依存な能天気ぶりがブラック。しかし少女の心折…

八つ墓村

★★ 1977年10月30日(日) ダイニチ伊丹 70年代に於ける現在形の日常から戦国時代の因襲引きずる閉ざされた村の非日常へと、そのコントラストを際立たせる為のショーケン起用であり又スプラッターな殺戮描写だったのだろうが…巧くない。洞窟探しばかりして気…

未来よ こんにちは

★★★★★ 2017年4月17日(月) シネリーブル梅田1 イザベル・ユペール。 もう、60代の半ばであるから、立派なおばあちゃんである。(この映画でjは50代後半の設定だが) ゴダールやシャブロルに寵愛された80年代から知っているが、若干不思議ちゃんが入…