男の痰壺

映画の感想中心です

2017-05-29から1日間の記事一覧

ヴィジット

★★★★ 2016年3月12日(土) 新世界国際 シャマランよお前もかのPOVだが、さすが作劇の妙は腐っても鯛で痛いところ突いてくる。庇護されるべきもの→汚く忌むべきもの→恐れるべきものという2重のモラリズムの転倒が為される様は悪意の真骨頂であろう。超常…

赤ちょうちん

★★★ 1977年6月5日(日) 東梅田シネマ 1981年10月9日(金)~10日(土) 今津文化 引っ越すたびに状況は段々悪くなっていくのだが2人は自覚的でもない。一応のドラマトゥルギーを感じさせる中島丈博のシナリオと否応なく時代のシラケ感を表出してしまう藤田が…

赤ちゃん教育

★★★ 2017年5月20日(土) プラネットスタジオプラス1 確かに尻尾の先までアンコ詰まってます感はある。 でも、そのアンコがなんとなく干からびてパサパサなんですわ。 詰まってるのにパサパサってのはきついです。 恐竜のレア化石に豹ってのが、とんでもな…

ララミーから来た男

★★★ 2016年3月26日(土)プラネットスタジオプラス1 原『大いなる西部』とも言えるクリスプとケネディの関係性の通り一遍ではない悲劇味が全てで、その緻密な積年性の前ではスチュワートの復讐譚はエモーション希薄だ。言うたら歪な劇構成であり、そういう…

バニシング・ポイント

★★★★ 1977年6月19日(日) 伊丹グリーン劇場 1979年10月10日(水) 伊丹ローズ劇場 15時間の時制を解体した暗喩が破滅への疾走だけを執拗且つ強固に反復することにより絶対映画の純度を獲得。その強度が明確なので大過去の陳腐も意味不明の寄り道もどうでもい…

メッセージ

★★★★ 2017年5月21日(日) MOVIXあまがさき4 前作「ボーダーライン」もそうだったが物語構築の破綻を強固なシークェンスのアイデアで凌いでる感がある。 本来なら、中盤で中国軍の描写が内部に一切迫らずにいるのに、終盤でひっくり返すのは禁じ手に近…