男の痰壺

映画の感想中心です

2017-10-07から1日間の記事一覧

3月4日、5時の鐘

★★★★ 2015年11月7日(土) シネヌーヴォ 犬も食わない女同士の喧嘩というか、そもそもこの2人大概に性格悪いので怖いもの見たさ的興趣しか覚えないものの、けっこう単純で可愛いところもあるのが笑えるし、シネフィル的小賢しさとも無縁だ。取り繕いな和解…

カンタベリー物語

★★ 1978年4月9日(日) SABホール 徹底的に修正が施されたものを見て汚いと思ったが無修正版を見てもそう思いそうな気がする。それがリアルな中世だと言うなら結構だがパゾリーニの願望が多分に入り混じったそれは男色とスカトロの色彩が濃い。となれば艶め…

幼な子われらに生まれ

★★★★ 2017年9月23日(土) テアトル梅田2 バツイチ同士の再婚家庭で連れ子との関係がうまくいかないという、何の奇矯な設定もない話。 なのだが、終始不穏な緊張感が持続する。 キャスティングに因るのだろう。 「淵に立つ」の限りない悪意を飲んで潜めた男…

マイ・インターン

★★★★ 2015年11月8日(日) MOVIXあまがさき4 生きてくうえでの居場所作りの物語として見たが、総務畑で会社勤めを全うしたかのような地味で実直なデ・ニーロのキャラ付けが隘路のピンポイントを突いた。出張のホテルの一夜の腹一物な視線の交錯が微温ドラマ…

オルカ

★★ 1978年5月5日(金) 伊丹グリーン劇場 『ジョーズ』便乗企画を巨大シャチで勝負するラウレンティスの映画屋魂はありとしても無機的な殺人魚に対して情てんこ盛りの擬人化親子愛ダダ漏れでは古めかしすぎる。北海の景観は情緒を味わうまえに寒々しくて辛気く…

野性の少年

★★★★★ 2017年9月18日(月) プラネットスタジオプラス1 産まれてこの方、社会的関係性を断絶された少年の関係性を回復させる試みという点で「奇跡の人」と相似。 なのだが、スパルタのサリバンに対しイタール博士のやり方は冷静で実直で慈愛にあふれる。 い…

マッドマックス

★★★ 2015年11月21日(土) 新世界国際 最初の悪党カップルのひたすらな「やったるゼー」とか「ヒャッホー」リフレインに芸無さすぎと萎える。今となっては「2」前史としてしか見れないのだが、未だ孤高でも虚無的でもないマックスはともかく、敵キャラ造形…

俺は田舎のプレスリー

★★ 1978年8月7(月) ダイニチ伊丹 勝野・鮎川ラインのドラマが弟子筋仕事で気の無い山田イズムに乗った微温の極みでどうしようもない。いっそ毒を食らわばでカルーセルで押しまくってほしかった。所詮は混入した異物は弾き出され異化作用を及ぼすことなく日々…

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

★★★★★ 2017年9月23日(土) TOHOシネマズ梅田8 極めて普遍的な感情を描いて、文字通り絵に描いたように映像に定着させる…ってことは結構に壁が高い。 漫画でよくある男子が可愛い娘ちゃんを見て目がハート心臓ドッキュンみたいなのはリアルな映像に定着され…

裁かれるは善人のみ

★★★★★ 2015年11月7日(土) テアトル梅田2 利権亡者の首長と斗う個人という王道的体裁が家庭の崩壊予兆という不穏なエッセンスを内包しつつ重厚な風景リアリズムを伴い圧倒的。だが、映画はそこからサディスティックに更なる連鎖へ突き進む。真冬の海に垣間…

サンシャイン

★★ 1976年3月29日(日) ビック映劇 彼女には気の毒だが言うてみたら茶番な生き様とでも言おうか。ヒッピームーブメントの最悪形での結露だろう。言葉尻に囚われた抵抗のための抵抗や自由のための自由の形骸。若くして死ぬということだけで意味があると思われ…

ゲルニカ

★★ 2017年9月23日(土) プラネットスタジオプラス1 単体としての作品「ゲルニカ」でなく、ピカソの他の作品も適宜使用してモンタージュしている。 それが、惨禍を描くに具象から抽象へと変転するのだが、表層的な感じがする。 もっと言うなら子供じみてる…

グローリー 明日への行進

★★ 2015年11月21日(土) 新世界国際 キング牧師の演説を幾つかピックアップし、その間を表層の教科書的事象で繋げただけの代物に思える。マルコムXからJ・エドガーまで総花的に登場人物を動員するが要るかって感じで底浅。エンドクレジットのニュースフィ…

獄門島

★★★ 1977年8月27日(土) 伊丹ローズ劇場 前半に関しては快調な市川節も後半になるにつれテンポが落ち、ただ単に物語を語るに終始していく。興行的戦略だけに眼目を奪われ、無理矢理の別犯人を仕立て上げて、物語の本質を蔑ろにするとこうなってしまうのだ。(c…