男の痰壺

映画の感想中心です

2017-11-08から1日間の記事一覧

HERO

★★★ 2015年10月8日(木) 大阪ステーションシティシネマ5 キムタクにウィッシュ口癖のチンピラがダブり何時しかスクリーンも濡れるが、それ抜きにしても彼女より松たか子のペーソスが何枚も上手だ。そして、そこしか映画の見処はない。類型挿話の継ぎ接ぎで…

冬の華

★★ 1979年10月28日(日) トーエイ伊丹 着流しではなくブレザーを着た足長おじさんヤクザは洒落た喫茶店で殺した友の娘を見守る。画を描く組長にチアリの音楽が世界をマイナス方向に補強。溜めたパッションは爆発叶わず気障なポーズの内側に埋没する。真高倉チ…

悪魔のような女

★★★ 2017年11月4日(土) 大阪ステーションシティシネマ8 言うなれば、一種のショッカーであり、こういうどんでん返しな決め手をもった映画が生き残るのは難しい。 かのヒッチの「サイコ」もそうなんだろうが、あの映画の場合も母親のミイラとかトニパキの…

黒衣の刺客

★★★★ 2015年10月5日(月) なんばパークスシネマ9 もどかしく寸止めが繰り返される語らいや風景のように処される技斗が常道カタルシスから遠いとしても、この年月を費やし工芸品のように磨き上げられた画面の隅々から立ち上る無常感。それでも生きていくし…

炎の肖像

★★★ 1977年6月5日(日) 東梅田シネマ ろくすぽストーリーを構築する気もなくでっちあげたシラケ&ド艶歌紋様だが、関わり合う男も女もロックスターのステージの裏側の空虚な孤独を浮き上がらせる為に意味不明の記号として配置されたのがいっそ心地良い前衛加…