男の痰壺

映画の感想中心です

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

バットマンVS.スーパーマン ジャスティスの誕生

★★★ 2016年4月5日(火) MOVIXあまがさき5 虚構が現実を侵食することに真摯に言及・論証しようとした形跡はあり冒頭30分はエキサイティングだが、そこはあっさり放棄されあとは例によってグダグダ。ガチのセメントを見に行っていきなりの場外乱闘の挙句に…

屋根の上のバイオリン弾き

★★★★★ 1977年4月17日(水) 大毎地下劇場 1977年7月24日(日) 元映 伝統賛歌で開巻した物語だが、娘の結婚の度に選択を強いられるトポルの劇画チックな心理描写。それは概ね近代的。その保守と変革と歓喜と悲嘆がロビンス舞踏と名曲「サンライズ・サンセット」…

バージニア・ウルフなんかこわくない

★★★★ 2017年5月6日(土) プラネットスタジオプラス1 こいつらどんだけ胃強いねん。 これが、見終わったときの率直な感想だ。 女房の親爺が主催するパーティに夫婦で出席して帰宅したのが深夜1時ころ。 この段階で夫婦とも相当に出来上がっている状態なの…

ギヴァー 記憶を注ぐ者

★★★ 2016年4月9日(土) 新世界国際 100回くらい観た感ある管理された未来社会とその中での「これでいいのか俺(たち)」的自我の芽生えを描いてるが、何の新味もござらん。哀しみがあってこその喜びであり苦痛があってこその快楽なのだよという自明の理…

八甲田山

★★★ 1977年8月9日(火) 北野シネマ 2人の旧友が南北から行軍し山中ですれ違うという映画的に高度なロマンティシズムは、現場主義のM的雪中地獄で雲散し、定型のダメ上司との確執劇のみが残った。対比的にモンタージュされる緑の青森の風景がこれ又陳腐で萎…

おとなの事情

★★★★★ 2017年5月2日(火) シネリーブル梅田4 コンセプトは、ありがちと言うか食指の湧くもんでもない。 嘗めてかかって見たが、10分もせぬうちに引き込まれ、怒涛の流れに身を委ねた。 何がいいって、役者なのだと思う。 全員知りません…が。 リアクショ…

スポットライト 世紀のスクープ

★★★★★ 2016年4月23日(土) TOHOシネマズ梅田6 新任局長の一声で事が転がり出す訳でシュレイバーの穏当な物腰が監督マッカーシーの声高に叫ばない正義への信念を代弁する。さすれば元よりの能力集団は自走するだろう。理想的組織論だ。タカヤナギの硬質なカ…

地獄の天使 紅い爆音

★ 1977年10月2日(日) トーエイ伊丹 数年後に日本映画の一時代を担う陽造と荒井がロジカルな構成の因縁劇を構築しているが、如何せん主演が余りに大根過ぎて背負った陰だけが強調され番を張ったという強靱さが余り感じられずケレンだけが上滑る。何だか見てる…

無限の住人

★★★ 2017年4月30日(日) MOVIXあまがさき9 冒頭の100人斬りもクライマックスの300人斬りも、まあ大したものだとは思う。 こういう長丁場の乱戦を一応はダレもせず構築し切れるのは、やはり三池しかいないと思うのだ。 だが、にもかかわらず、つ…