男の痰壺

映画の感想中心です

2018-05-20から1日間の記事一覧

ソロモンの偽証 後篇・裁判

★★★★★ 2015年4月17日(金) 梅田ブルグ7シアター7 屈曲し逸脱し行く展開を力技とも言える藤野の正論で引き戻す確信ぶりにドーパミンが年甲斐もなく溢れ出した。これは91年以降の喪われた20年が経済の停滞のみならず多くの掛け替え無い人心の有り様を磨…

トム・ホーン

★★ 1980年12月9日(火) 伊丹ローズ劇場 ズームの使い方がてんでなってないウィヤード演出の凡庸さが、ただでさえ暗く侘びしく見せ場に乏しい展開を倍加させていく。何より、こういう日暮れの物語はマックイーンには全然似合わない。残るのは花道を飾れなかっ…

もっともあぶない刑事

★★ 2018年5月19日(土) 新世界東映 「あぶない刑事」って俺には鬼門のように思えてTVシリーズも全く見てなかった。 今回、別の映画の併映でみる羽目になったが、案の定まったくダメっす。 バディもんの刑事もんっていっぱいあると思うが、なんでこの2人って…

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

★★★★ 2015年4月12日(月) MOVIXあまがさき11 娘や共演者や元妻や批評家など多くの他者とのベルイマン的確執が精巧な長回しに強いられたハイテンションアクトで叩き付けられる快感は大気圏で燃え尽きる物体の終末感と相乗され来るべきカタストロフへと弥増…

震える舌

★★★ 1980年11月24日(月) 伊丹グリーン劇場 この題材に対して、このコンセプトを発想したという点で敬意は表する。闘病譚を通した家族愛への遡及が常道であろうに、心理描写を多用したホラーのように撮るというのは、ちょっと思いつくものではない。でも、惜…

団栗と椎の實

★★★ 2018年5月19日(土) プラネットスタジオプラスワン 名匠、清水宏の短篇であります。 団栗とは田舎の腕白な子供。 椎の實とは都会のひ弱な子供のこと。 どういう事情か知りませんが1人の都会の子供が田舎のおじさんに貰われっ子。 当時は子供を1人あげ…