男の痰壺

映画の感想中心です

2018-07-01から1日間の記事一覧

フォックスキャッチャー

★★★★ 2015年2月24日(火) 大阪ステーションシティシネマ8 精緻な心理劇であり全篇にわたり不穏な緊張を持続させる演出は文句なく素晴らしいのだが、言うたらデュポン一本かぶりの展開で余りに単線構造で視野が狭い。孤独なマザコン大富豪の自己崩壊を描く…

ザ・フォッグ

★★ 1980年10月12日(日) 伊丹グリーン劇場 グロ度が低くムード歌謡のように情緒に訴求しようとしたが、余りにムードのみで他には何のなかった…というのは後のカーペンターを見れば意図したとも思えず単に金が無かっただけなのだろうと思われ侘びしい。(cinema…

万引き家族

★★★★ 2018年6月27日(水) TOHOシネマズ梅田2 継父によって日常的に虐待される少女。 パチンコ屋の駐車場で車の中に放置された少年。 まあ、どちらも極めて昨今では普遍化しつつある忌むべき行為だ。 が、であるからこそ、その設定?って感じで、言うた…

闇・光・闇

★★★ 2015年3月28日(土) シネヌーヴォ 単にアイデアと展開の綾があるだけで何の寓意もないようだ。それだけに破綻がなく安定感は突出している。が、だから?と思えたりもする。舌や脳味噌のズルリとした質感は相変わらず攻撃的。オチはギャフンを通り越し物…

走れ走れ!救急車

★★★ 1980年10月24日(金) 毎日文化ホール いい題材にいいキャスティングだったが狂騒も狂気も笑いも全てが煮え切らない。コスビー・ウェルチは立ち位置もあってまあ適役だがカイテルのタチが映えないのが決定的なようだ。題材がマジ半ばの重さをもつだけに演…

それから

★★★ 2018年6月22日(土) シネリーブル梅田4 刹那な時間(1日)が何か決定的な刻印を記憶に残す。 こういうのは、ウォン・カーウァイ的なコンセプトなのであって、ホン・サンス的ではないように思える。 しかも、彼女にとって、それがそれほどに印象的な1日…