男の痰壺

映画の感想中心です

2018-11-21から1日間の記事一覧

人生劇場 続・飛車角

★★★★ 2014年9月13日(土) 新世界東映 義を通すと同等に情を重んじる。倫理観が男尊的であることを差し引いても尚惻惻と沁み入る鶴田の口跡の絶品。佐久間2役も如何わしさを帯びつつ刹那感を弥増させる。沢島演出は技巧を抑制し尚絶好調だが、満州パートが…

あなただけ今晩は

★★★ 1980年8月8日(金) 毎日文化ホール ペーソスの塊だったトリオ前作に比べ、すり替わりのドタバタを前面に出したのは良いが、そこに徹しきれずに半端にペーソスを投入する。結果半端に笑えて半端に泣けるものにしかならなかった。ギャグが超現実に飛翔する…

アウト&アウト

★★★ 2018年11月17日(土) TOHOシネマズ梅田4 俺は「レオン」という映画にちょっと気持ち悪さを感じている偏屈野郎なので、小さな女の子を引き取ってる強面探偵っていう設定は鬼門のはずなのだが、大丈夫だった。 女の子が小さすぎたのもあったし、その…

LUCY ルーシー

★★★ 2014年8月29日(金) TOHOシネマズ梅田2 エイゼンシュテインも墓場で真っ青な冒頭のチーターモンタージュを気力で乗り越えると後はどうなっても平気だった。寧ろ無心でスカヨハのおっぱい調度いいでかさだなとかに念を注力した。ただ、ミンスクがど…

ピンク・パンサー2

★★★★ 1980年9月3日(水) 伊丹グリーン劇場 品の良い連中が精一杯バカやってるのに嫌みになっていない。誠意をもって真剣にバカやろうとしているからだろうし、エドワーズもセラーズも選ばれし者ということだ。境界線上の均衡を擦り抜けたシリーズ最高作。アン…

★★★★ 2018年11月17日(土) テアトル梅田1 銃を手に入れたとたんに、万能感に支配され身を滅ぼす。 ってモチーフは、大藪春彦とか始め繰り返されたモチーフで特に新しいもんでもない。 しかも、本作は銃に対するフェチズムも大して見られないし、人生変わっ…