男の痰壺

映画の感想中心です

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

イーダ

★★★★ 2014年8月30日(土) テアトル梅田1 遺伝子が為せる伝統芸。ポーランド派復刻的な戦争後遺モノクロ峻厳美。敢えて言うならカワレロウィッチ的か。只アイデンティティ探求の果ての越境と新旧の交代・継承を題材としながら閉じたかのようなラストは疑問…

帰らざる日々

★★★ 1980年7月31日(木) 毎日ホール リアルタイムの青春は苦しみと不安の連鎖であるにしても、回顧の中では輝きだけが残像のように残り続ける。そういう自明の理を平易化されて出されても何がどうとも思えない。どうしようもなく不幸な連中ばかりで泣けるが若…

スマホを落としただけなのに

★★★ 2018年11月2日(金) 大阪ステーションシティシネマ2 私事だが、先日スマホのショートメールに佐川急便の不在配達の連絡が入っていた。 なんやねん、最近はこんなんすんのかいな。 とクリックすると佐川のHPが出てアプリを取得しろとか書いてある。 …

日本の首領 野望篇

★★★★ 2014年9月13日(土) 新世界東映 鶴田退場で均質化された世界は強度を増しつつ政財界を巻き込み拡散する。乗っ取り戦の前段から海外利権を巡る後段へと脇で牽引する藤岡や小池のテンションこそ肝。大騒ぎの後方で沈鬱な松方のどマジメぶりが愛しくも笑…

夕暮まで

★★ 1980年10月19日(日) 伊丹ローズ劇場 焦らされる過程を楽しむには料理番組程度のグルメぐりではデカダンが足りないし、鈴木のカメラも平板で安い。オリーブオイルで素股の性愛描写も覚悟が無いから訳わからん体たらく。処女性への拘りがかおり相手ではどう…

クワイエット・プレイス

★★★ 2018年10月28日(日) MOVIXあまがさき9 演出が的確なので、印象は悪くない。 とくに掴みは相当にいい。 しかし、巷間言われてるように、物語がすすむにつれて馬脚が現れる。 まあ、ゾンビであるとか宇宙人であるとかに人類が滅亡寸前まで追い込ま…