男の痰壺

映画の感想中心です

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ニッポン無責任時代

★★★★ 2015年2月24日(火) 大阪ステーションシティシネマ11 想定外だったのは『お姐ちゃん』3人衆でありそのみのキンキン声と規子のツンデレがアドレナリンを分泌させる。男共はほぼ壊滅状態の体たらくで植木のカリスマは完全遣りたい放題状態。洗練され…

フューリー

★★ 1980年10月3日(金) 毎日文化ホール 冒頭の誘拐劇からアーヴィング登場くらいまでがサスペンスフルで期待を抱かせるのだが、物語が2人のサイコキネストを往還し出すと全くの停滞感に見舞われる。そもそも元ネタ自体が超能力という題材に寄りかかりすぎな…

焼肉ドラゴン

★★★★ 2018年6月28日(木) TOHOシネマズ梅田9 あの親爺にあの女房で… 美人すぎるやろ!3姉妹 ってお互いの連れ子やったんやな…あり得るか…ってあり得んやろ、やっぱ。 冒頭の井上真央の啖呵の切れに驚いた。 いやあ、極妻リブートするなら、主演、絶対…

さらば、愛の言葉よ

★★★ 2015年2月7日(土) シネリーブル梅田1 「愛」と「言葉」について語り続けてきた男が決別を言う程の感慨もなく本気かも怪しい醒めた世界は、しかし溜らぬ冷えた情感が覆う。レマン湖を揺蕩うフェリーを筆頭に水が印象的だ。『メイドインUSA』的ギャ…

風の又三郎

★★ 1979年2月4日(日) SABホール 製作時に観たならどうだったか知れぬが、こうも特殊撮影のアラが目については乗れない。その部分に負ったリリシズムこそが肝の題材だけに致命的。これが更に10年前の作品であったなら、よりレトロな風情も加味され別種の…

女と男の観覧車

★★★ 2018年7月7日(土) シネリーブル梅田3 どうも、前作の「カフェ・ソサイエティ」から撮影を担当しているヴィットリオ・ストラーロが今いちに思われる。 アレン作品の撮影監督はどっちかというと硬質な画作りをする人が多かった気がするのだ。 初期のゴ…

6才のボクが、大人になるまで

★★★★ 2015年2月7日(土) 大阪ステーションシティシネマ8 6歳の頃に永遠に拡がってた未来は僅か10数年で視界90度位に狭まってしまうという現実と真実を年月を費やし詳らかにした労作だが、だからどやねんとも思える。アークェットの疲弊の年輪を重ねゆ…

まぼろしの市街戦

★★★★ 1980年10月11日(土) 毎日文化ホール 「何が正気で何が正気でないか」では如何にも生硬だが、 それを「こっち側に留まるかあっち側に行ってしまうか」にすり替えたのが堪らなく文学的なのだ。そして、留まっても越境しても孤独感は拭われない。そこが痛…

パンク侍、斬られて候

★★★★ 2018年7月2日(月) 梅田ブルク7シアター3 町田康の小説は読んでないか、多分読んでてても1作くらいだ。 (「きれぎれ」を読んだかもしれない) 今回、映画を見て(特に前半だが)、俺は、中島らもの世界に近似だなあと思った。 (中島らもはほとん…

フォックスキャッチャー

★★★★ 2015年2月24日(火) 大阪ステーションシティシネマ8 精緻な心理劇であり全篇にわたり不穏な緊張を持続させる演出は文句なく素晴らしいのだが、言うたらデュポン一本かぶりの展開で余りに単線構造で視野が狭い。孤独なマザコン大富豪の自己崩壊を描く…

ザ・フォッグ

★★ 1980年10月12日(日) 伊丹グリーン劇場 グロ度が低くムード歌謡のように情緒に訴求しようとしたが、余りにムードのみで他には何のなかった…というのは後のカーペンターを見れば意図したとも思えず単に金が無かっただけなのだろうと思われ侘びしい。(cinema…

万引き家族

★★★★ 2018年6月27日(水) TOHOシネマズ梅田2 継父によって日常的に虐待される少女。 パチンコ屋の駐車場で車の中に放置された少年。 まあ、どちらも極めて昨今では普遍化しつつある忌むべき行為だ。 が、であるからこそ、その設定?って感じで、言うた…

闇・光・闇

★★★ 2015年3月28日(土) シネヌーヴォ 単にアイデアと展開の綾があるだけで何の寓意もないようだ。それだけに破綻がなく安定感は突出している。が、だから?と思えたりもする。舌や脳味噌のズルリとした質感は相変わらず攻撃的。オチはギャフンを通り越し物…

走れ走れ!救急車

★★★ 1980年10月24日(金) 毎日文化ホール いい題材にいいキャスティングだったが狂騒も狂気も笑いも全てが煮え切らない。コスビー・ウェルチは立ち位置もあってまあ適役だがカイテルのタチが映えないのが決定的なようだ。題材がマジ半ばの重さをもつだけに演…

それから

★★★ 2018年6月22日(土) シネリーブル梅田4 刹那な時間(1日)が何か決定的な刻印を記憶に残す。 こういうのは、ウォン・カーウァイ的なコンセプトなのであって、ホン・サンス的ではないように思える。 しかも、彼女にとって、それがそれほどに印象的な1日…