男の痰壺

映画の感想中心です

2019-01-07から1日間の記事一覧

her 世界でひとつの彼女

★★★ 2014年7月12日(土) なんばパークスシネマ9 無菌化されたホアキンとビジュアルを封殺されたスカヨハの反記号性が剣呑さを孕んで一応は物語を牽引するが展開は予定調和。代理彼女が登場するが流して物語を転がすポイントを失した。特筆すべきはOSの…

朝やけの詩

★★★ 1980年6月11日(水) 毎日ホール 大自然の無邪気賛歌風な小っ恥ずかしさを割り引いても半ドキュメンタルに開拓村の日常を描写した前半に限れば全く素晴らしい。しかし、仲代・佐分利が薩夫チック演技をし始め欣也の東映調が噛み合わない後半で一気に空中分…

氷壁の女

★★★★ 2019年1月6日(日) プラネットスタジオプラスワン 旅は、それまでの自分の在り方を見直すきっかけとなる。 迷いが顕在化し、新たな生き方の啓示を受けるかもしれない。 旅先が、人間の卑小さをクローズアップするような大自然であれば、それは劇的な効…

絞殺

★★★ 2014年8月5日(火) シネヌーヴォ 母親に対する父親と少女に対する義父という清清しいまでの2段重ねエディコン祭りで、こういう枠組みで事の解明を図る新藤は理数系なんだと思う。3文演劇のようなご近所芝居は前衛の1歩手前とも見え愛らしい。尚現在…

ジャスティス

★★★★ 1980年7月1日(火) ビック映劇 漫画チック未満の微妙なカリカチュアの按配が良く、ポイントでは結構金もかけ厚味もある。並行する多くのプロット群は有機的錯綜を見せないのだが、それが味でもあり、自殺癖の判事や仕事の矛盾に悩む弁護士等、本筋以外の…

家へ帰ろう

★★★★ 2019年1月5日(土) シネリーブル梅田1 冒頭、民族臭の濃い室内のダンスシーンにまず魅せられる。 「屋根の上のバイオリン弾き」がちょっと思い浮かんだりしたが、このタイトルバックは次のシーンには連関しない。 アルゼンチンに住む老人が、子供たち…