男の痰壺

映画の感想中心です

2019-01-26から1日間の記事一覧

ニード・フォー・スピード

★★★ 2014年7月4日(金) なんばパークスシネマ10 ほんまにCG無しかいなという疑惑が頭をもたげないでもないのだが、中盤のタイムトライアル的大陸横断疾走が否が応でも『バニシング・ポイント』を懐旧させつつ、イモージェン嬢の加速的な魅力増大が色を…

郵便配達は二度ベルを鳴らす

★★★★ 1980年6月22日(日) 梅田東映ホール 冷血なアメリカン・ハードボイルドを情のイタリアン・ネオリアリズモに置き換えても、必要以上にベタつきもしないのはヴィスコンティの破滅志向が根底にあるからだろう。絶妙のバランス感覚に立った処女作。カラマイ…

チワワちゃん

★★★★★ 2019年1月22日(火) 梅田ブルク7シアター3 岡崎京子の漫画は読んだことがないし、映画化された「ヘルタースケルター」も「リバーズ・エッジ」も未見。 有体にいうと若者の狂騒の日々とそこで命を落とした女の子の物語。 っていうと食指はほとんど動…

暴力教室

★★ 2014年6月26日(水) トビタ東映 鯛焼きちょろまかして粋がる不良クールスの面々に激しく萎えるし、トレーナーでチャリ漕ぐ優作もけっこうマジメだったりする。で色々あるのだが、最後は日本刀振り回す学校理事長安部徹ってまんま「残侠伝」世界に逆行。…

ファイナル・カウントダウン

★★ 1980年6月23日(月) SABホール 曲がりなりにもタイムスリップという映画的題材を主題としながら、見所は本物の空母ミニッツと艦上から発進する戦闘機だけという竜頭蛇尾ヘタレ映画。大体、肝心の「パラドックス」ネタに踏み込む前に終わっちまうんだっ…

殺られる

★★★ 2019年1月20日(日) シネヌーヴォ 前置きなしで、いきなり渦中に投げ込まれる。 そういう意味でタイトな作りである。 冒頭で「フランスでは年間で数千人の処女が失踪する」みたいなテロップが流れる。 で、夜な夜な遊びに出かける恋人をつけた彼氏が巻…

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

★★★ 2014年7月14日(月) トビタシネマ 歴史の暗部に居座る老人たちが何をしでかし隠そうとしてるのかが今いち見えないまま、物語は又も変態医者のリスベット虐待話に収斂していくので釈然としない。エピソードは豊富で個々に見ればけっこうイケてるので、長…

ピロスマニ

★★★ 1980年5月24日(土) SABホール 数多ある没後に評価された薄幸の画家物語として殊更心揺さぶるものでもない。基本働くの嫌い酒大好き野郎なので冷視線を拭えないのだ。が、ピロスマニの作品を丸ごとフィルムに定着させたかの如き一貫したトーンの統一が…

夜明け

★★★ 2019年1月19日(土) シネリーブル梅田4 そもそもに、川っぺりで倒れていた青年を見つけて家に連れ帰って介抱しようとするってのに違和感。 現代の日本で普通はそうしない。 119番にTELするだろう。 まあ、それは訳があったってことなのだが。 こ…