男の痰壺

映画の感想中心です

2019-04-24から1日間の記事一覧

マラヴィータ

★★★★ 2014年4月12日(土) 新世界国際劇場 閉じた世界ではならのヤクザ論理を世間のしがらみに適用する危うさを微塵も躊躇しないベッソンに剣呑なアホさを感じぬでもないが、スコセッシ&デ・ニーロワールドへの子供のようなリスペクトぶり。ならば、出がら…

日本の熱い日々 謀殺・下山事件

★★★★ 1981年10月8日(木) 伊丹ローズ劇場 所詮は痒いところに届かないものを仲代得意の目力演技でバカ熱く語る虚しさは拭い難いし、証人が次々消されていくのは『日本列島』と同工異曲だ。ただ、随所に忘れ難いイメージが頻出する。米軍ヘリから突き落とされ…

多十郎殉愛記

★★★ 2019年4月20日(土) 梅田ブルク7シアター3 中島貞夫20年ぶりの監督作だそうだが、そんなことに俺は興味をそそられたわけではない。 だいたい、中島貞夫の映画で傑作といえるもんがあったんだろうか。 85歳の爺さんが撮る時代劇。 見る前から負け…

白ゆき姫殺人事件

★★★★ 2014年3月30日(日) MOVIXあまがさき1 これ見よがしに「ツイッター」や「ワイドショー」という武器を並べてみたがロクに使わず仕舞で戦いは終わった。シュアに今を抉るセンスは無い。代わりに赤川次郎的昭和思春期因縁話を泥臭さを厭わずに無理…

冒険者カミカゼ

★★ 1981年11月8日(日) トーエイ伊丹 モラトリアム時代を牽引した秋吉も筋肉バカ師弟の強力タッグの狭間では添え物的存在になるしかなかった。天然勘違いのもとでオリジナルにあった哀感は完全消失し、覆い切れない熱血血潮が半端に残留。勘違いなりに振り切…

ハンターキラー 潜航せよ

★★★★ 2019年4月21日(日) MOVIXあまがさき4 潜水艦にしてもネイビ^-シールズにしても手垢つきまくりの題材だ。 であるから、それをミックスしちまえってのは、どうにも安易に思える。 ではあるが、ベタだが強固なコンセプトが背骨のように貫いてい…