男の痰壺

映画の感想中心です

2019-05-16から1日間の記事一覧

それでも夜は明ける

★★★★ 2014年3月9日(日) 大阪ステーションシティシネマ1 殊更にスキャンダラスなわけでもない。虐げる側の者たちを概ね葛藤して心を病む者として描いた点が新しくもあり性善説に立ち過ぎる気もする。その胡散臭さを対象を見つめる演出の腰の据わりの真摯が…

スケバンマフィア 恥辱

★★ 1981年10月14日(水) 関西学院大学学生会館大ホール ハードボイルドとは文字通り乾いているべきであって、こうも情緒過多に陰々滅々と濡れているのではハジけるもんもハジけない。快作に成り得べき単純な骨格も尾っぽを引きずった勘違いな入れ込みで台無し…

12か月の未来図

★★★★★ 2019年5月6日(月) テアトル梅田2 1人の教師の成功譚のような体裁をとっているので、現実はそんなに甘くねえよの声も聞こえそうだ。 が、それでもいいんじゃないかと思えるのだ。 描かれたのは膨大な移民と、それがもたらした格差。 エリート校のベ…