男の痰壺

映画の感想中心です

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

エンダーのゲーム

★★★★ 2014年1月18日(土) MOVIXあまがさき7 最前線はモニター内に閉じ、青春の青汁めいたドラマの主舞台が殆ど屋内に終始する拡がらなさも終局で納得するしかない。ヴァーチャルがリアルを侵食し生命は不可視領域で肉片と散る現実を徒に否定するでもな…

黄金狂時代

★★★★ 1975年1月26日(日) 伊丹グリーン劇場 2003年7月31日(木) OS劇場CAP 靴食などの飢餓表現が笑いのフィルターを通して尚、切ないまでのリアリティを感じさせ伝説的ないくつかの名シーンは至芸と言っていいのだろうが、これでもかのメロメロな情がてん…

ピアッシング

★★★★ 2019年7月4日(木) 大阪ステーションシティシネマ6 村上龍の原作は読んでいるのだが、どんなんだったか忘れた。 だが、SMに傾倒していたころの一連の作品のひとつであろうことはわかる。 であれば、悪夢のような「オーディション」が想い出させられ…

エレニの帰郷

★★ 2014年1月25日(土) 梅田ブルク7シアター2 ロマンティシズムに傾倒しデヴィッド・リーンでもやりたかったのかと疑うのだが、にしてはガンツ、ピッコリの老体が主軸では地味でエネルギー不足。又かの入子細工を担うデフォーも徒に悲愴ぶってるだけ。全…

狼たちの午後

★★★ 1976年12月7日(日) 伊丹グリーン劇場 成り行きから初舞台に立った男が空気に慣れ饒舌化し自分をさらけ出し始める。整った設定と申し分ない役者を誂え、それでも弾け切らないのは演出が流されてるだけだからだ。外の炎暑の不足は中での不穏な冷気を弱め…

ホットギミック ガールミーツボーイ

★★★★★ 2019年7月3日(水) 梅田ブルク7シアター5 地味でクラスでも目立たないな女の子が、イケメンモデル少年と秀才ドS少年と、さらに血のつながらないマジメ系兄貴からも想われて、あっちいったりこっちいったりのフラフラ行脚。 まさに、少女コミックや…

オンリー・ゴッド

★★★★ 2014年1月25日(土) 梅田ブルク7シアター7 原色に濡れたアジアが異界めいてるのだが、そこに理解を超越した倫理が跋扈し通り一遍のノワールを遥かに逸脱している。堪らなくゴアでクールだがギリシャ悲劇のようでもあり吉本新喜劇のようでもあり香港…

うず潮

★★★ 1981年9月9日(水) 毎日文化ホール フランス映画なのにハイスピードな展開は寧ろ50年代ハリウッド製コメディを連想させる。姦しい低層娘と浮世離れた富裕男の他愛無い無人島ごっこ&ラブアフェアを世紀を代表する男優と女優がミスマッチを承知で肩の…

黄金の腕

★★★★★ 2019年6月23日(日) プラネットスタジオプラス1 子供のころにTV放映で見た覚えがあるのだが、ほとんど忘れていた。 エルマー・バーンステインの主題曲があまりに有名。 故に、曲だけが残って、映画本篇はたいしたことないんだろうと思っていた。 …

ドラッグ・ウォー 毒戦

★★★ 2014年1月25日(土) シネマート心斎橋1 おセンチを脱ぎ捨てたジョニー・トーが大きく舵を切ったことに異論は無いし、膨大な背景を窺わせつつ容赦なく裁断することで深まる世界の奥行きにも少し痺れた。だが、銃撃戦の人物配置が脳内想定内で固定化する…

インテリア

★★★★★ 1979年10月14日(日) 大毎地下劇場 神の不在と女の性というベルイマン2大要件から神学的前衛を除いたエピゴーネンだとしても姉妹、親子、そして夫婦の確執は腰が据わってドラマラスな醍醐味を満喫させる。自分本位の基準による統御は周囲を歪ませる。…

メン・イン・ブラック インターナショナル

★★★★ 2019年6月26日(水) 梅田ブルク7シアター7 さして好きでもないシリーズなのだが、何故か全作見ている。 今回も、「X-メン」の新作とどっちにしようかと思ったが、こっちを見てしまった。 もはや、宇宙人が日常に密かに介在しているというコンセプ…