男の痰壺

映画の感想中心です

2020-04-12から1日間の記事一覧

レッド・ライト

★★★★ 2013年2月23日(土) TOHOシネマズ梅田5 閉じた世界での刹那な人間関係の救われなさ。そういうマイナー領域に目線を向けるコルテスは全く好ましい。切ない情感が否応無くダダ漏れ来るウィーバー軸の前半に比し、後半のデ・ニーロは軸を転換させて…

僞大学生

★★★★★ 1981年2月21日(土) SABホール 加被虐のこういう尖鋭化は時代的に珍しくもないが、泥塗れのジェリーに対してのクールネス若尾と伊丹の配置がエロスと胡散臭さも兼務する重層。息をもつかせぬ脚本のスピードと構成。エッジ効きまくりの村井のモノク…

事後の世界

先日の日経新聞に転載されたフィナンシャルタイムズの投稿記事「無極化した世界」をつらつら読んでいると、ふと映画「日本沈没」の1シーンが頭をよぎった。 映画の後半で島田正吾のフィクサーが自身のシンクタンクで結論づけたプラン4を丹波総理に言う。も…