男の痰壺

映画の感想中心です

2020-10-07から1日間の記事一覧

おもひでのしずく (2010年10月8日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 切ない想い 1ヶ月ほど前のことになる。俺は長居陸上競技場に居た。大阪市内の中学生の陸上部の大会があって、俺の息子も選手に選ばれて出るらしかった。正直、そんなもん見たくもなかったのだが、見…

浪花の恋の物語

★★★★ 2012年3月24日(土) 新世界東映 戯作者の近松を顛末ウォッチャーとして置いた脚本に大して効果を見出せないので、『近松物語』や『曽根崎心中』の劇的純度には劣ると感じてしまう。ただ、劇場や郭のオープンセットの贅には惚れ惚れし、それを支配する…

針の眼

★★★ 1982年1月16日(土) 新世界国際劇場 物語を語るに性急律儀なので2転3転する心理描写を味わい切ることが出来ない。大体にスパイものとして地味だし役者も玄人好みなのであれば情欲映画であるか位に心理葛藤に踏み込んでほしい。離島での生活の侘しさがも…

鵞鳥湖の夜

★★★★ 2020年9月27日(日) シネリーブル梅田1 この監督の前作「薄氷の殺人」は、どうにも表層的な感じがして好きになれなかった。これも相変わらず気障ったらしいポーズが鼻につく部分がある。 のであるが、中国アンダーグランドに於けるグループ間の抗争を…