男の痰壺

映画の感想中心です

2020-12-08から1日間の記事一覧

この愛のために撃て

★★★★ 2011年8月27日(土) 梅田ガーデンシネマ2 アクションとして健闘作だが今一歩の切れが無い。しかし、時流迎合なカメラブレと細切カッティングに依存せず、混沌の中で主線から逸れ敵味方に混在する端キャラの女たちの錯綜する視線のドラマを抽出する演…

キッドナップ・ブルース

★★ 1983年6月29日(木) 毎日ホール 限りなくアドリブに近いタモリと客演者たちとの掛け合いが黴びたシネマ・ヴェリテのような制作時に見ても10以上年前の作品の如きの古臭さ。意図された無意味や仕掛けられた観念は周到な計算に裏打ちされて成立する。これ…

[リミット]

★★★★★ 2011年9月23日(金) 新世界国際劇場 ソール・バス風タイトルからして一発やったろと言う気合が窺えるが、超絶な制約を自ら課し制圧するド根性以外はヒッチ風な作風でもない。寧ろ柔軟で闊達であり奇異を衒ったところも無いのが驚異的。ご都合主義な設…

映画年間概観 2009

映画2009 2009年の劇場鑑賞映画が112本。6年ぶりに100本を超えてしまった。新たな暗黒時代の到来であろうか。過去の経験則からいって、映画をいっぱい見てる時期というのは、あんまり幸せとは言えないからだ。とは言え、現実逃避にせよ、気分…