男の痰壺

映画の感想中心です

2021-01-16から1日間の記事一覧

ラスト・ソルジャー

★★★ 2011年3月12日(土) 新世界国際劇場 それなりの大作なのだろうが、哀しいまでの今更感が横溢する題材の中、ジャッキーのオチャラケにも最早シャレとして微苦笑を送る気も失せる。それでも、真面目な彼は確信的で揺るぎは無さそう。それこそが後世に神話…

長い灰色の線

★★★ 1983年3月1日(火) 伊丹ローズ劇場 フォードの懐旧的情緒は敬愛するに足るし、外様パワーを囲む一家の醸すアンサンブルの良さは否定したくもないが、題材が題材。第2次大戦に対する愛国主義的盲信ぶりには、どうしたって退いた姿勢でしか見ることはでき…

隠された日記 母たち、娘たち

★★★★★ 2011年4月23日(土) 高槻セレクトシネマ2 母娘の確執の物語として始まった物語は、祖母の大過去が点描され出してから俄かに女性の社会的自我確立に対するクロニクルとしての巨視感を得る。時制の混在が生む映画的語り口の醍醐味。そして、真っ当に冷…

ドミノ 復讐の咆哮

★★★ 2021年1月14日(木) 新世界国際劇場 「パッション」以来6年ぶりのデ・パルマ作品ということなんだが、4つ巴の話の軸が定まらないまま流されていく感じだ。 相棒を殺された刑事、父をイスラム過激派に殺された元特殊部隊の男、イスラム過激派、CIA…