男の痰壺

映画の感想中心です

2021-01-25から1日間の記事一覧

冷たい熱帯魚

★★★★★ 2011年2月19日(土) シネリーブル梅田1 正直黒沢・神楽坂・梶原のミニスカ揃い踏みな女趣味だけで充分堪能してしまうが、この世界構築への確信的腹の据わり方には陶然とする。ダメなもんは破壊し尽くせというアナーキーな主張を一転ピンキーバイオレ…

山猫

★★★★★ 1983年1月17日(月) 戎橋劇場 階級闘争の必然を頭で理解しつつ、しかし心は没落の鎮魂歌に拠っている。ヴィスコンティの立ち位置の余りに明晰な映画構造とのシンクロ。全ての思いの混濁を飲み込み圧縮破壊する40分の舞踏会の熱暑と重厚。その男の意地…

ビッチ・スラップ 危険な天使たち

★★★★ 2011年3月12日(土) 新世界国際劇場 『チャリエン』と『デス・プルーフ』を掛け合わせ劣化させたあと、お下劣な女権信仰を全面開花させ押しまくる破廉恥だが戦略的な潔さ。無意味な時制往還もアホだし強烈なサブキャラ群も嬉しくもゲスだが、ラストは…

キル・チーム

★★★ 2021年1月23日(土) シネリーブル梅田3 実話に基づいてるって重みを加味しても尚、手垢のついた題材。米軍隊内部の腐敗を描いたものは「プラトーン」や「カジュアリティーズ」など枚挙にいとまがない。 しかも、低予算であるから派手な戦闘シーンなど…