男の痰壺

映画の感想中心です

2021-02-13から1日間の記事一覧

わたしの可愛い人 シェリ

★★★ 2010年11月6日(土) 梅田ガーデンシネマ2 終盤の2転3転の女心の移ろいが「畳み掛ける」までのダイナミズムに至らない。総体的にも冗長である。2人の変則愛が成立する寛容の時代としてのベル・エポックなのだろうが、にしても、舞台は限定され、時代…

男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

★★ 1984年8月30日(木) 観光会館地下劇場 浅丘ルリ子や岸本加世子といった同系列の女フーテンに比して世荒びの疲弊感も天与の楽天思考も無いマドンナ。寅が加担する意味も理解不可能。加えて渡瀬の役回りなど最後まで煮え切らない展開にも唖然。総じて低調な…

行きずりの街

★★★★ 2010年11月20日(土) 梅田ブルク7シアター4 人生街道から堕ちたと思い込んでるダメ男の復活譚なのだが、通り一遍ではなくダメなままで煮え切らない丸山節。それが最高に昇華する中盤の女のマンションでの2人芝居には泣けた。凡庸な本筋サイドは窪塚…

本音と建前 そして終わりの始まり

「ずいぶん住みにくい世の中になっちまったよな、そう思わねえか」 「まったくだよ、何なんすかねえ、今回のモリ発言をめぐる顛末って、まあ今更ですけど」 「ピラニアがウジャウジャいる川に落ちた子羊みたいなもんだよな」 「座布団1枚っす」 「正義と善…