男の痰壺

映画の感想中心です

2021-03-03から1日間の記事一覧

エンドレス・ワルツ

★★★★ 2010年8月27日(金) 高槻ロコ9オウラス11 『ベティ・ブルー』のように自我が相克し自傷にまで至る男女の腐れ縁を日本を舞台に描いて嘘っぽくないのが驚異でさえある。ただ、若松演出が新しいわけでもない。完璧に圧倒的なのは主演の2人。一種の憑…

日曜日が待ち遠しい!

★★★ 1985年9月23日(月) 新世界国際 下手の横好きでも何本か撮ってれば肩の力が抜けて洒脱なムードが醸成される。トリュフォー米ミステリー翻案もの系譜上の新生面とも言えるこぢんまりしたモノクローム小品。しかし、赤川次郎原作の本邦作と違いアルダンが骨…

必死剣 鳥刺し

★★★★ 2010年7月29日(木) 梅田ブルク7シアター2 藩主・側室・別家の三つ巴の相克の圧倒に対し主人公の関わり方が浅くて脚色の甘さを感じた。終盤の殺陣も相対試合は魅せるが集団戦には新味を感じない。ルサンチマンが不足。ただ平山演出の丁寧さと役者陣…

藁にもすがる獣たち

★★★★ 2021年2月23日(火) 梅田ブルク7シアター2 多数の登場人物を捌く手際と骨太な演出である。新人キム・ヨンフンの名は覚えといていいだろう。 そう言ったうえで、これは韓国のこの手のジャンルムービーの「新しき世界」や「アシュラ」などの傑作に比べ…