男の痰壺

映画の感想中心です

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ルカ・グァダニーノ Luca Guadagnino

生年:1971/08/10 kenironkun.hatenablog.com

松田定次 Sadatsugu Matsuda

生年:1906/11/17没年:2003/01/20 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

偶然と想像

★★★★★ 2021年12月20日(月) シネヌーヴォ 3話のオムニバスなのだが、1話目の冒頭からタクシー内で延々と女のノロケ話が続く。「私の彼氏めっちゃイケてるねん」とか「可愛いとこあんねん」とかの他愛ないものならまだしも、自己肯定を交えた女の世界観語…

エターナル・サンシャイン

★★★★★ 2005年6月15日(水) 新世界国際劇場 失われたものに対する記憶は切ない追憶としてなら永遠に煌めき続けるとしても、それを引き戻すにはリアルな現実に直面しないといけない。カウフマンの脳天気なだけじゃない現実認識と圧倒的構成力。演出と撮影も精緻…

明治俠客伝 三代目襲名

★★★★ 1992年8月16日(日) トビタ東映 受けの芝居では鶴田浩二に敵う男優は居ないと思う。渡世の筋と愛の狭間でのギリギリの煩悶を男ならこう身を処すべしと決めたら迷わぬ潔さ。藤純子とのコンビもしっくりくる。真っ当なドラマトゥルギーに拮抗する美学的加…

エイリアンVS.プレデター

★★★ 2005年4月13日(水) CINEMAしんげき1 そもそも遙か人類を凌ぐ文明の保有者と宇宙蜥蜴の対決では勝負は端から見えており苦肉の策で設定された「通過儀式」が物語を茶番に堕させ著しく本気汁を減殺した。圧倒的勝者の殺戮ゲームに絡む主人公は予定調…

熊切和嘉 Kazuyoshi Kumakiri

生年:1974/09/01 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

エットレ・ジャンニーニ Ettore Giannini

生年:1912/10/15 没年:1990/11/15 kenironkun.hatenablog.com

紳士は金髪がお好き

★★★★★ 1992年9月7日(月) テアトル梅田2 「モンロー満開!…すっ…凄え!」リアルワールドをも浸食しかねない銀幕の中の衝撃。50年代のハリウッドが直面した水爆に老ホークスも無自覚であったとは思えない。後の幾つかの名作で断片披露される彼女のオーラが…

オペレッタ狸御殿

★★★ 2005年6月2日(木) 梅田ピカデリー3 清順的趣向抜きで見せられたら稚戯に過ぎると思えたろう。懐旧趣味溢れるマイケル・パウェルばりの書き割り世界のロック歌謡ショーに戸惑うオダギリと一生懸命なツイィーちゃんが微笑ましい。薬師丸と高橋の歌唱力に…

ブルーサンダー

★★ 1992年8月23日(日) パルシネマしんこうえん 地味渋オヤジばかり揃えたB級活劇で華が無いのは嫌いじゃないが熱くなれる要素も見当たらない。となればフェティッシュに高性能ヘリの描写に特化すれば立つ瀬もあろうがコマーシャルな嗅覚だけで伸し上がった…

ロバート・アルドリッチ Robert Aldrich

生年:1918/08/09没年:1983/12/05 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ピーター・チャン Peter Chan

生年:1962/11/28 kenironkun.hatenablog.com

リベリオン

★★★★ 2005年6月15日(水) 新世界国際劇場 設定が恥ずかしいまでに稚拙なのが幸いし物語の強度を増幅させる。終盤では不覚にも目が潤んでしまった。親が思うほど馬鹿じゃないってことだね。そうあって欲しいよ。統計的推学「ガンカタ」も嘘だろうと思う間もな…

夜逃げ屋本舗

★★★ 1992年8月16日(日) トビタ東映 伊丹映画的なニッチ路線業界話だが、突っ込んで取材した訳でもなく緩い。前田の手堅い画作りもあり堅牢で破綻は無いが、何と言っても大竹しのぶの柄じゃないのを強引に引き寄せたクールキャラ。中村雅俊の揺るがぬ凡庸と巧…

フォーガットン

★★★ 2005年6月25日(土) 三番街シネマ2 絶対神なのか何か知らんが大風呂敷を広げておいて「愛は勝つ!」って大真面目に言われても、こちとら脳味噌スポーンってなもんで遣りきれない。ジュリアン・ムーアの独壇場な腺病質的演技全開の前半が結構緻密だっただ…

二宮健 Ken Ninomiya

生年:1991/12/17 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

スコット・ウォー Scott Waugh

生年:1970// kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ドント・ルック・アップ

★★★★★ 2021年12月15日(水) シネリーブル梅田2 地球の終末をブラックな笑いで縁取り描いた点で「博士の異常な愛情」と通じるものがあるんだが、あれが、登場人物を政府高官や軍部に限定したポリティカルな作劇だったのに対して本作の目線は庶民にある。 【…

オーシャンと十一人の仲間

★★★ 1992年8月25日(火) シネマアルゴ梅田 シナトラ一家というものに対しての慣れ親しんだ予備知識が無い分楽しめないのだろう。映画は犯罪のトリッキーさには殆ど依拠していない。従ってラストシークェンスの傑出に比して他は凡庸としか思えない。シャーリー…

ハサミ男

★★★★ 2005年6月15日(水) 動物園前シネフェスタ4 米2大サイコホラーをミックスしたかの如きオリジナリティの欠如に加え豊川&麻生コンビにも最早新味の欠片も無い。ただ池田の演出が正面から衒いなく収斂しゆく「愛」と「再生」の物語に向き合うので魅せら…

レネゲイズ

★★★ 1992年8月23日(日) パルシネマしんこうえん 蓼食う虫も好き好きな2人に当て書きされた設定に人種の文化軋轢バディもんというマニュアルライクな筋書きで目新しさ皆無だが、ふてくされることもなく地道にちゃんとしたもんに仕上げようとしている。殊更に…

エドゥアール・モリナロ Edouard Molinaro

生年:1928/05/13 没年:2013/12/07 kenironkun.hatenablog.com

ドン・テイラー Don Taylor

生年:1920/12/13没年:1998/12/29 kenironkun.hatenablog.com

宇宙戦争

★★★ 2005年7月9日(土) 梅田ブルク7シアター6 日常に突如襲い来る非日常の切り込まれる手際の鮮やかさと倍加するカタストロフの怒涛の展開には確かにテロが対岸の火事で済まなくなった時代を表象して傑作。しかし、だからこそ、後半では原作の枷を外し同時…

トパーズ

★★★★★ 1992年8月30日(日) ホクテンザ2 スノビズムの権化のようだった村上龍の脳内最奥部に潜む持たざる女子へのシンパシー。それが真摯で直截な孤独表現を纏い出てきたのが全く予想外だ。醒めたバイオレンスとハードなSM描写も媚びていないが、二階堂ミホ…

メリンダとメリンダ

★★★★ 2005年7月15日(金) 梅田ガーデンシネマ2 「Life is Comedy」そう言い切る者は実は人の一生なんて苦の連続だってわかってるのさ。明快に提示されたかに見えた悲喜劇論が、やがて境界を失い融合する相変わらずの闊達な語り口。熟達人のみが老成を許され…

ギオルギ・シェンゲラヤ Giorgi Shengelaia

生年:1937/11/05没年:2020/02/17 kenironkun.hatenablog.com

朝間義隆 Yoshitaka Asama

生年:1949/06/29 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

新世界の夜明け

★★★ 2021年12月20日(月) シネヌーヴォ✕ 新世界と飛田界隈の裏通りが思った以上に撮れていて、腰据えて撮ったんやろなと思わせます。「月夜釜合戦」「解放区」と合わせて特集・新世界とでも銘打って上映したらオモロいかも。 言うなればこれは、金持ちお嬢…