男の痰壺

映画の感想中心です

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ポルターガイスト2

★ 1986年11月2日(日) 友楽会館大劇場 ブライアン・ギブソンがトビー・フーパーに比して殊更凡庸と言う訳でもなさそうなのに、これ程つまらない代物になったのは、在り来たりの怪異譚をとことんグレードアップ出来るスピルバーグの欠落。過信と奢りの産物。(c…

白石和彌 Kazuya Shiraishi

生年:1974/12/17 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hat…

ギャヴィン・フッド Gavin Hood

生年: 1963/05/12 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲

★★★ 2010年5月6日(木) 梅田ブルク7シアター4 ゴッサムシティならぬゼブラシティのゼブラタイム論理に少々耳を傾けてはみたが、何時しか白か黒かの意味不明葛藤が、緑インベーダーの再登板で瓦解され惰性に身を委ねる体たらく。むかつく所業の三池節だが…

コーラスライン

★★★ 1986年12月7日(日) 梅田ロキシー 下手に切り刻んだカットバックなんぞを使わない抑制感は買えるが、それなりにエッジの効いた連中が集まってこの程度のボヤけたもんにしかならないのはやはりアッテンボローの感覚が老衰していたからだろう。ショウビズに…

エクトプラズム 怨霊の棲む館

★★★ 2010年5月8日(土) 新世界国際劇場 幽霊屋敷ものとして新しいものはなく、フラッシュバックの凡庸な多用が興趣を削ぎ、少年の末期癌という設定も沈鬱に垂れ込めるなか、それでも、母が子を想う気持ちが浮かび上がり、子の自己犠牲の想いとシンクロした…

フロイド 隠された欲望

★★★ 2021年3月20日(土) プラネットプラスワン フロイトの学説ってよくはわかりませんが、リピドーとか勿体ぶって言ってるけど、要は人間すべて意識下のスケベ心に突き動かされている、ってことでいいんでしょうか。 であれば、当時のウィーンの保守的な学…

ニコラス・ウィンディング・レフン Nicolas Winding Refn

生年: 1970/09/29 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ヨナス・アレクサンダー・アーンビー Jonas Alexander Arnby

生年:1974/1/10 kenironkun.hatenablog.com

JAWS ジョーズ

★★★★ 1976年1月4日(日) 梅田グランド劇場 警察署長の煩悶やシャークハンターの戦中懐古話等、申し訳程度にドラマが描かれてはいるが、矢張り鮫の予想外のデカさにつきたと思う。出ることがわかってて待ちかまえる観客をも殆ど仮死状態に至らしめるほどのシ…

フリージア 極道の墓場

★★★★ 2010年5月8日(土) トビタ東映 似非『黄色いハンカチ』めいたロードムービーの最果てに、いきなり来る突き放しに躊躇する。その非情な帰結に意味は見出せないが、北野的或いは黒沢的語り口に絵画的構図を導入する柴主のセンスが微妙な味わいを付与した…

ファイヤーフォックス

★★★ 1985年1月15日(火) シネマ温劇 命を賭して敵側に汲みする者の情念も冷戦下のモスクワが舞台という情緒も余り感じられず、ただ淡々と話が流れていってしまう。これ見よがしさが無いイーストウッド演出の特質が裏目に出て尚且つ最後は別物映画になった。流…

市川崑 Kon Ichikawa

生年: 1915/11/20没年: 2008/02/13 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.…

アンドリュー・スタントン Andrew Stanton

生年: 1965/12/03 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

パリのランデブー

★★★★★ 2010年3月31日(水) 梅田ガーデンシネマ1 3話とも、これ程までにとことんシニカルでいて温和な視線を保持できる境地に憧れるし、全て、本来は物語が開始されるべき地点でブツ切りのように終了させられるのだ。その語り部たる絶対的自信と覚悟。2話…

次郎物語

★★ 1979年2月4日(日) SABホール 戦中の作品だと割り引いても雑い出来だと思う。同時代の『路傍の石』とセットで上映されることが多かったが格の違いは歴然だった。ただセンスはともかく100本近いプログラムピクチャーを撮り最後は香港に流れて史馬山…

極道記者2 馬券転生篇

★★★ 2010年5月26日(水) トビタ東映 1作目に比し濡れ場の充足度も博徒的ヒリヒリ感も減退したが、競馬場とその周辺の切ないまでの貧乏くさい臨場感が俺の郷愁を誘ってやまない。佐藤慶の余りに半端なキャラ設定や一ノ瀬やす子の無意味な踏ん張りも御愛敬か…

地獄のマヤカン(摩耶観光ホテル)

今回、登録有形文化財に摩耶観光ホテルが答申されたことを知り、俺の頭に40年前の苦い思い出が去来するのであった。 今では老朽化がすすみ入館できないながら、「廃墟の女王」として好事家の耳目を集めてるらしいが、当時は我々のような貧乏学生がコンパな…

ノーマン・ジュイソン Norman Jewison

生年: 1926/07/21 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ジェームズ・ヴァンダービルト James Vanderbilt

生年:1975 kenironkun.hatenablog.com

Wの悲劇

★★ 1985年2月3日(日) 友楽会館大劇場 新派劇のような大時代な設定と台詞の数々にパロディを透過して周回し本物としてのエモーションを発動させるに澤井演出は生真面目過ぎ。チープで少女漫画的な女優という虚構が素で晒し出されてとてもじゃないがついて行け…

17歳の肖像

★★★★ 2010年5月12日(水) TOHOシネマズ梅田6 足るを知るには、あっち側に行き戻って来るしかないという言説を語りつつ、教条的価値基準には準拠しないというポーズがクールな一方で感じる時流への媚びの微妙。ただ、圧倒的なのはロック勃興前夜のロン…

カポネ大いに泣く

★★ 1985年2月16日(土) 観光会館地下劇場 オフビートな安っぽさを狙うには実は戦略的周到さが要件なのに露骨に安さが画面を牛耳ってしまった。監督がアホしても熟練のスタッフが支えた日活時代をまんまシステム崩壊後の80年代にリピートしようとしても通じ…

春江水暖

★★★★ 2021年2月27日(土) テアトル梅田2 グー・シャオガンという新人の長篇デビュー作で、撮影に2年をかけたという力作である。 力作とは思いますが、影響を受けた監督にエドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーの名前を挙げている通りの…

カケラ

★★ 2010年5月20日(木) 梅田ガーデンシネマ1 性差ではなく個の人格だと言う割に拘る自分を醜悪に露呈する場当たりと、モラトリアムな受動的生き方に信もなく時折自己都合で曲がる身勝手。余りに女性的とも言えるワンサイドな言い様を全て否定したくもない…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

★★★ 1985年1月6日(日) 戎橋劇場 イタリア人のレオーネが撮るユダヤ移民たちの「あめりか昔話」には、当然であるが史的蓋然性は欠片もない。阿片を吸ってノスタルジアに耽溺する主人公に同期する演出はダダ漏れの情に塗れていく。深みのある撮影と素晴らしい…

美しき結婚

★★★★★ 2010年4月1日(木) 梅田ガーデンシネマ1 クソな人生観を持つ主人公に対しロメールはニュートラルで、その境地の衒いのない美しさこそ至上。主人公をド痛い境地に陥れ断罪するかと思えば、性懲りもなく開き直らせる人間愛。ル・マンの片田舎の濡れた…

ハワード・ホークス Howard Hawks

生年: 1896/05/30没年: 1977/12/26 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.…

ジュスト・ジャカン Just Jaeckin

生年: 1940/08/08 kenironkun.hatenablog.com

誓い

★★★ 1985年1月15日(火) シネマ温劇 戦争が悲惨で理不尽なものであることは多くの映画が描いてきたのであるし、そこで抽出したものが友情であっても何ら異を唱えるものでもない。しかしそれだけってのもどうか。今更のどストレートぶりに些か拍子抜け。良心作…