男の痰壺

映画の感想中心です

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴァン・ヘルシング

★★ 2008年10月25日(土) トビタシネマ 「怪物くん」にでも出てきそうなベーシックモンスターたちのお子様ランチボックスで怖くない。しかも、このジャンルの多くの過去作の断片を寄木細工のように継ぎ接ぎした作りは厚顔無恥過ぎる。ヘタにCGばかりが気取…

ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard

生年:1930/12/03 没年:2022/09/13 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.c…

マイケル・アンダーソン Michael Anderson

生年: 1920/01/30 没年: 2018/04/25 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

邪念がないことは美しい

昨日は、シネヌーヴォにて森崎東特集の「男は愛嬌」と「女は度胸」を見るか、テアトル梅田でベルモンド特集の「リオの男」と「カトマンズの男」を見るかどっちにしようかなんて思ってたのだが、夜中から寝付けなくなり朝まで起きててものすごくしんどく、な…

大丈夫日記

★★★★ 1990年5月27日(日) トビタシネマ 30年代アメリカの上質スクリューボールコメディか、はたまた60年代東宝の熟達のサラリーマンミュージカルか…とにかく有無を言わせぬテンポの良さ。ユンファの芸域の広さにも感銘したが、何より2女優の掛値無く美人…

イーグル・アイ

★★★★ 2008年11月5日(水) 梅田ピカデリー1 『北北西』から『知りすぎた男』へとヒッチ再構築の演出は巧緻だ。テロ連鎖の契機が米大統領の誤決断と断じる一見正論も新たな専制主義によってしか断罪し得ない。ポリティカルなアクションが2流のSFネタに堕…

博奕打ち いのち札

★★ 1990年4月15日(日) 日劇会館 義理と人情の狭間で煩悶する仁侠映画のロジックは後方に退けられ単線的な男と女の話になってしまった。意図としては良しとしても、大時代なアナクロ臭が鼻について乗れない。その帰結がラストの70年代的前衛風味な殺陣では…

ヴェルナー・ヘルツォーク Werner Herzog

生年: 1942/09/05 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

エヴァ・デュヴァネイ Ava DuVernay

生年: 1972/08/24 kenironkun.hatenablog.com

マリア

★★★★ 2008年11月22日(土) トビタシネマ 今更の題材だが、相互信頼を醸成する道行きとして、又運命に導かれる三賢人との従容たる邂逅として構成し、ロケ選定の的確な効果を含め確信に充ち物語に正対している。その強度を買う。役者も皆慎ましやかで良い。(c…

ブルースチール

★★★★ 1990年7月8日(日) 新世界国際劇場 煮え切らない展開なのだが、冷めざめとしたメタリックな感触が全篇を被っており、演出に対する強固なスタンスが感じられる。巻き込まれながら同一地平まで降りていかざるを得ない主人公の疎外感と孤独感。タイトでクー…

画家と庭師とカンパーニュ

★★★ 2008年11月8日(土) 梅田ガーデンシネマ1 至高とまでは言わずとも、前半のこの田舎のアトリエの緑と空気と陽光と無為なダイアローグの応酬の調和は何かを現出させる寸前までは迫ったかに思えた。物語を語ることに従属した後半が惜しまれる所以だ。ロメ…

クリス・マルケル Chris Marker

生年: 1921/07/22没年: 2012/07/29 kenironkun.hatenablog.com

ルイス・ギルバート Lewis Gilbert

生年: 1920/03/06没年: 2018/02/23 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

沖縄やくざ戦争

★★★ 1990年4月15日(日) 日劇会館 『広島死闘篇』の大友勝利をバージョンアップしたが如き千葉真一のこのテンションだけでも一応は見る価値はあるだろう。しかし、他に何がどうということもない。沖縄返還に際しての悲喜交々の本土に対するアンチテーゼをこそ…

ディパーテッド

★★★★★ 2008年11月22日(土) トビタシネマ 音楽使いのベタさの強度が懐かしい。ヤワとボンクラと出涸らしの役者をコラボレートしこれ又ベタな強度を発散させる。まさかの意外度で駆け抜けるスコセッシの本卦帰り。EV前の引き芝居の禍々しさは『タクシード…

滝の白糸

★★ 1980年6月19日(木) 関西学院大学学生会館大ホール 戦前の溝口作品は数作品しか見ていないが正直どれも情緒過多で難儀する。古風的美男美女の新派調大悲恋劇から、それ以上の何かを汲み取ることは出来ない。後年の宮川が未だ不在というのもあるだろうが…

ジョン・カサヴェテス John Cassavetes

生年: 1929/12/09没年: 1989/02/03 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

渡辺シン Shin Watanabe

生年:1966/08/05 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ライトハウス

★★★★ 2021年7月14日(水) 大阪ステーションシティシネマ5 全体的に出たとこ勝負の感が拭い難いと思う。 それは、作り手が謎の解答や物語の帰結を了解したうえで見るものを煙に巻くんじゃなくて、作ってる方も何だかわかんないまま成り行きで物語が転がった…

その土曜日、7時58分

★★★ 2008年11月8日(土) 梅田ガーデンシネマ1 描きたいことが終盤に差し掛かり判明するにつれ、こういう手垢の付いた多元的時制の反復は不要だったと惜しまれる。直線構造でギリシャ悲劇のようなホフマンとフィニーの対峙が見たかった。それを為し得る2人…

菊豆

★★★ 1990年5月27日(日) 三番街シネマ2 次々と主従が逆転していく変遷は長編仕立てで撮るような題材なのに切りすぎて形骸化している。しかもフィルムの解像度が妙に良すぎるので形式主義的セット美術への拘りのみが突出してしまって浅薄な印象しか与え得ない…

バッド・ガールズ

★★ 2008年11月22日(土) トビタシネマ ドリューとアンディはあんなもんかと思うが、主軸を担うマデリーンとメアリーはカリスマと言わずともせめてレズ的風情の深遠な思いの交錯でもあれば…などと真剣に考えるまでもないお嬢さん芸の似非『ワイルドバンチ』…

ウィリアム・フリードキン William Friedkin

生年: 1935/08/29 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

稲垣浩 Hiroshi Inagaki

生年: 1905/12/30没年: 1980/05/21 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

カジュアリティーズ

★★★ 1990年5月27日(日) トビタシネマ 今更題材を『アンタッチャブル』では配役の絶妙なアンサンブルとポイントゲットする超絶ケレン描写で補完し得たが、同じく戦争ものでの今更題材となると、ベトナムは生々し過ぎるし役者も若手で軽量感は拭えず、ひたすら…

ワイルド・バレット

★★★ 2008年11月8日(土) 天六ユウラク座 冒頭10分にはかなり期待したし、独逸表現主義に遡及するかのデューク親爺や鬼畜夫婦が逸脱しバランスを阻害するのは好むところでさえあるが、なら他を絞れと言いたい。総じてタイトじゃないし、女子供に依拠する展…

アビス

★★★ 1990年7月15日(日) 新世界国際 金に糸目を付けぬ海溝描写には時折堪能させられるものの、行き着いたところが絶対神的異生物による人類救済となれば否応なくテーゼに於いて『未知との遭遇』との類似性を想起せざるを得なく、となればキャメロンの作家とし…

中田秀夫 Hideo Nakata

生年: 1961/07/19 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.ha…

ヤン・ドマンジュ Yann Demange

生年:1977// kenironkun.hatenablog.com