男の痰壺

映画の感想中心です

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

マイ・プライベート・アイダホ

★★★★★ 1993年12月19日(日) みなみ会館 過去から未来へと連綿と続く孤独ロードを描くにリバーの刹那が相乗され哀切極まりない。しかし、これはむしろサントの実験意欲が随所でサビを効かせ、2作目にして行き着いた感を醸す無比なる完成形。その後が出し殻に…

28日後...

★★★★ 2003年10月4日(土) シネリーブル梅田1 怒りを増幅させるという青臭い設定。無人都市描写の為の全篇デジカメによるフォーカスの甘さ。『ゾンビ』丸出しの創造力の無さ。これらを割り引いても後半は世界との隔絶感が増幅され引き込まれた。中段とラスト…

イレイザーヘッド

★★★ 1993年12月19日(日) みなみ会館 「愛くるしい赤ちゃんを殺す」と「気持ち悪い赤ちゃんを殺す」と「化け物を殺す」の間の何処でモラリズムの境界を引くかは神により規程されてるなんて錯覚で実は曖昧なのだ。幼児殺しの時代には主人公が煩悶する境界は人…

山川直人 Naoto Yamakawa

生年:1957/04/10 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ジェームズ・グレイ James Gray

生年:1969/04/14 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

夏物語

★★★★★ 2003年10月20日(月) OS劇場CAP 夏の海辺は男も女も開放的にさせるという切ないまでの華やぎムードの充満。自称アーティスト男も人生の年輪を重ねた男たちから持ち上げられ、才能があるかどうかなんて知ったこっちゃないが希望を持って旅立つのだ…

ことの次第

★★ 1993年12月19日(日) ACTシネマテーク トリュフォーみたいな確信犯になれる野郎じゃないとこういうのはやめた方がいい。ゴダールとかあんたとかは頭が良すぎるんだ…。人事ながら見てて恥ずかしいよ。(cinemascape) kenironkun.hatenablog.com

インファナル・アフェア

★★★ 2003年10月23日(木) 梅田ブルク7シアター6 絵に描いた如きシンメトリーなキャラ設定を2大俳優で設定しながら、対立のベクトルは昇華せずに同一方向に流れて雲散霧消していく。糞詰まりみたいなもどかしさ。脇役者の良さやカメラワークの魅力等見所も…

ジャン・コクトー Jean Cocteau

生年:1889/07/05没年:1963/10/11 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ボアズ・イェーキン Boaz Yakin

生年:1966/06/20 kenironkun.hatenablog.com

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ

★★★★ 1993年12月27日(月) ACTシネマテーク ダサおもろいとかヘタウマとかを意図してやればあざとくなるのだが、そもそもの「意図」がピンずれしてるので限りなく「天然」に相似となり、挙句には何故だかその笑いのセンスがハリウッド映画の最良の部類に近…

ロッカーズ ROCKERS

★★★ 2003年10月25日(土) シネリーブル梅田2 映画を撮るのに何をしたいか明確に解ってることは強みであり、ただただ仲間への思いを刻んでおきたかったということなのだろう。そこに懺悔も禍根も無く真摯なリスペクトだけがあるらしいのが一本気で気持ちいい…

真実の瞬間

★★★ 1992年2月2日(日) 新世界国際劇場 歴史的事実を描いて脚色にも限界があるにしても、ポリシーがあるかのようでその実逃げてるだけの主人公がもどかしい。点景のように描かれる渦中にあって火の粉を被った者にこそスポットを当てて欲しかった。全般締まり…

ロバート・シオドマク Robert Siodmak

生年:1900/08/08没年:1973/03/10 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

スコット・スチュワート Scott Stewart

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

ダムネーション 天罰

★★★★★ 2022年2月17日(木) テアトル梅田2 以前「ニーチェの馬」を見たとき30分で語れることを2時間半かけていると書いたことがあるが、タル・ヴェーラのスタイルを確立したと言われる本作を見て、昔からそういう人だったのねと思った。 1イシューをギ…

柔らかい肌

★★★★★ 2003年10月21日(火) 梅田ガーデンシネマ2 ただでさえ終始何かに追われてるかのような主人公の切迫感が不倫によって倍加される過程をこれ以上無いまでの緻密さで描いた映画の教科書。しかも、中間小説に突然割って入ったかの如きアメリカンハードボイ…

ゴジラVSキングギドラ

★★★★ 1992年1月23日(木) 梅田劇場 博多に飛来するキングギドラに感じた既視感を伴う或る種の感銘は金子版以上だったかも知れない。プロレスファンのそれにも似たオールドタイマーな怪獣映画ファン心理を大森監督は絶妙な匙加減で刺激したと思う。(cinemascap…

赤西蠣太

★★★★ 2003年12月2日(火) 高槻松竹 『博士』のセラーズもかくやの千恵蔵2役。特に稀代のピカレスクヒーロー原田甲斐には参った。伊丹演出もここぞとばかりの仰々しきハッタリをかまして絶品。少々クドい諧謔趣味を割り引いてもモダニズムの残滓は余りある。(…

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田村孟 Tsutomu Tamura

生年:1933/01/05 kenironkun.hatenablog.com

チャールズ・ジャロット Charles Jarrott

生年:1927/06/16 没年:2011/03/04 kenironkun.hatenablog.com

早春

★★★ 1992年2月9日(日) 日劇シネマ 些細な兆候とかほころびなら小津の範疇であろうが、ダイレクトに不倫だと相変わらずの確固たる筆致ではあるが描くに持ち駒が足りない感じだ。何だかこそばゆく恥ずかしい。それが良いと言われればそうも思うのだが。破れ鍋…

キル・ビル

★★★ 2003年10月28日(火) 梅田ブルク7シアター1 序盤には曲りなりにも垣間見えた復讐と言うパッションは後半のお遊び三昧の中で雲散霧消。そもそも前篇も後篇もない一気呵成の展開の中でこその東京シークェンスだろうにダルに引き伸ばされクライマックスに…

オーメン4

★ 1992年2月2日(日) 新世界国際劇場 曲りなりにもポリティカルな展開を垣間見せた前作を継ぐ志は切って棄てても構やしないし、縮小廉価版と化したカス企画たることも承知してはいるが、悪魔の子たる少年&おっさんにあった冷徹美が継子たる少女に欠片も垣間…

井口昇 Noboru Iguchi

生年:1969/06/28 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ラース・クレヴバーグ Lars Klevberg

生年:1980// kenironkun.hatenablog.com

トッド・フィリップス Todd Phillips

生年:1970/12/20 kenironkun.hatenablog.com

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。

★★★ 2022年2月16日(水) 新世界国際劇場 予告篇を見て、ちょっと見たいなとは思っていた。それは、霊能者の妻と研究者の夫のカップルであるウォーレン夫妻の絆みたいなもんが、これまで以上にフィーチャーされるんじゃないかという予感と、悪魔憑き状態で殺…

マトリックス レボリューションズ

★★★★ 2003年11月18日(火) 梅田ブルク7シアター6 それはさておきとりあえずとでも言うべき大山鳴動鼠一匹な結末にしても、かくはともあれ虚しき脳内世界から現実世界に帰結した展開が何故か安心。遥か上方のドーム天井を穿って侵入する蛸機械の群れの圧倒的…