男の痰壺

映画の感想中心です

2023-02-28から1日間の記事一覧

反撥

★★★★★ 1998年6月27日(土) シネヌーヴォ梅田 女の中で狂気が内部浸食し自己崩壊していく様を細密画のように微細をクローズアップして丹念に紡ぐ。その職人技の光沢には見とれるしかない。ギルバート・テイラーの神技なモノクロームは道路の些細なひび割れにさ…

卓球温泉

★★★ 1998年7月11日(土) ホクテンザ1 温泉の卓球という如何にもな設定をしながら、確信的に周防映画のエピゴーネンたらんとする2重の過ちを犯したが、辛うじて中年太りの松坂の二の腕の世捨て人たらんとするかの如き迫力に救われた。(cinemascape)

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

★★★ 1999年11月6日(土) 神戸朝日ホール 随所に出てくるディテールの緻密な表現は素晴らしいが、「草薙」乃至「公安6課」VS「人形使い」に収斂しない物語に強度はない。ともかく話がよく解らん。原作知らないんだが、これって導入部だけなんじゃないのか?…

イニシェリン島の精霊

★★★★★ 2023年2月日(月) TOHOシネマズ梅田6 人間は日々自分の考えに忠実に生きているわけではない。そんなのくだらねーなあとか思いつつ社会関係というもんがあるから我慢したり、仕事とかでもそんなこと無駄やしやってられねーわとか思いつつ給料もら…