男の痰壺

映画の感想中心です

日々雑感

N号棟

★★ 2022年5月3日(火) MOVIXあまがさき8 何かの折にポスターを見て女房が「これ見たい」と言ったのはわからんでもなかった。数ヶ月前に引っ越した築50年超の公団住宅は、住人の大半が老人で饐えた臭いと死の影が蔓延している。廊下ですれ違って挨拶…

空き地に咲く花のように

空き地に咲く花のように 風に吹かれて空き地に咲く花のように 誰にも顧みられず そんな風に 俺っちも生きてゆくのさ ジ・エンドいつでも 暗い人生のトンネルぬければ 生き地獄そんな時には 空き地の花の一物ある心を 知るのです 空き地に咲く花のように 雨に…

映画監督 河村光彦 「黒澤明のライフワーク」

先日、家に帰ると1通の郵便が届いており、新聞記事が入ってるそれは、差出人見たら河村からだった。彼は俺が学生時代に撮った8ミリ映画で主演をやってくれた男なのだ。 当時、程なくして黒澤「乱」のメイキングを撮りに行ってるみたいな話を風の噂で聞いて…

お通じがとまらない

I Can't Stop The Lonelinessこらえ切れずお通じがとまらないI Can't Stop The Lonelinessどうしてなのお通じがとまらない 不要な下剤 飲んだことをわたし今も悔やんでいる下腹部の蠕動 感じてた昼下がりの牛丼屋 あのバリウムは下剤入りなの信用が できなく…

「国家の尊厳」先崎彰容 変容する世界

ずいぶん前に買って気が向いたときぱらぱらと飛ばし読みしてた本なんですが、さっき読んだ最終章の一文 「給料が激減し住宅ローンが支払えず引っ越すことは、精神的な自己肯定感をたたきつぶすことでしょう。自分の積み上げてきたものが瓦解してしまうからで…

誰もいない世界の片隅で聞こえない声で

俺は園子温の「冷たい熱帯魚」や「ヒミズ」を傑作やと思ってるし、榊英雄の「捨てがたき人々」も好き。 えっ何が言いたいのかって? いや、ちょっと言ってみたかっただけやねん。 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

追悼 佐藤忠男

「世界映画一〇〇選」という本が中学生の頃に買った最初の映画本だったと思う。爾来、9回にわたる引越しでボロボロになりながら、今回の引越しでも持ってきている。 この本では、未だ「僕の村は戦場だった」でしか知られてなかったタルコフスキーの「惑星ソ…

新たな世界の夜更け

何とか新居のネット環境も暫定措置で戻ったので、じわじわ再開したいのだが、実際どうなるかわかりません。 今までは、リビングで寝てて夜中にパソコンをカシャカシャやっても、女房は隣の和室で寝ているので距離があった。今回の家は狭いので6畳の部屋で一…

暫し中断します

引越しに際してネットの接続を変えるため、家でシコシコやってた作業ができません。1、2週間更新はあまりできないと思います。スマホで対応できることはやるかもしれませんが。 明日死ぬかもしれないのに残念だ〜。

断捨離メモワール ラッキーな微笑み

これは、40年ほど前、俺の撮った8ミリ映画の宣材として植松さんにお願いして書いてもらったチラシです。当時、情報誌とかで自主映画の上映会とかを探しては持って行って置かせてもらいました。とっくに無くしたと思ってたんですが、引越しの片付けしてた…

クロニクルの形成 11回目のお引越し

あゝジャンボ宝くじ当たらんかなあ、との想いが暇さえあれば駆け巡る今日この頃なのだが、買ってないのに当たるわけございません。 苦境に際してやれることやろうとのことで、返済不能が目に見えてるマンション売って安い賃貸に越すことになり、となれば人生…

申し訳ございません

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作詞家に憧れて

未だブログというものがなかった頃、gooの日記に世の中への怨念を痰壺と称して書いていたら、たまに感想を書いてくれる女性がいて、彼女の日記には、ポエムと題した文字通りの清らかなポエムが記されているのであった。 あゝ何時か俺もポエムを書いてみた…

完本 アンダー・サスピション (大河随想)

序に変えて 2003年に公開された「アンダー・サスピション」はジーン・ハックマン主演、モーガン・フリーマン、モ二カ・ベルッチ助演の映画であるが、見た人の記憶に残る映画ではなかった。しかし、それを見た俺は何かに憑依されたようにこの物語を描き続…

黄昏の交渉術

昨年末に、2022年は金銭的などん詰まりに陥ることが確実なので馬車馬の如くに策を練り動き回らねばならないと誓った俺であったが、しんどいことは後回しの習性でどんよりズルズルと徒に日々は過ぎるのであった。 まあ、どうするかの解は出てるわけで、出…

やさしい時代

「いやまあ、おったまげた」 「えっ」 「びっくらこいたのこんこんちきよ」 「どうした?」 「ヘソで茶を沸かすったあ、このことだったのねときたもんだ」 「だから、なんなんです」 「園児に手出して性犯罪で捕まった保育士って2年で仕事復帰できるって知…

注目記事の怪 入院3部作

当はてなブログの個人のページに注目記事ってのがあって、多分アクセスが多い記事がピックアップされてるんだと思うのだが、俺の場合ここ1年ばかりずっと不動の4番打者の如く「マダム・スキャンダル 10秒死なせて」が上位に居座っています。エロ関係が検…

見果てぬ夢 夢の映画

誰にも言ったことはないんですが、俺は中高生の頃、将来映画監督になって3つの小説を映画化するんだと夢見てました。 死期が迫っているせいか、そんな他愛のない昔のことが脳裏に去来する昨今なのでございます。 せっかくですから遺書代わりに記そうと思い…

黒澤明の映画はこう作られた 証言・秘蔵資料からよみがえる巨匠の制作現場

今更の黒澤にまつわるドキュメンタリーをBSで再放送してたので録画して正月に見ました。 主に取り上げられている作品は「羅生門」「椿三十郎」「天国と地獄」「どですかでん」「デルス・ウザーラ」「乱」「夢」などで、証言者として、仲代達矢、山崎努、井…

謹賀“辛”年

俺にフォースの導きあらんことを。

夜の帳の片隅で シネスケ関西老友会

先週末、2年ぶりに映画同好サイト cinema scape の同人2人、SNT、SCN両氏と飲んだ。かれこれ20年腐れ縁のように集まってる面子で、初期のころはオフ会の名の下女性の参加者も多少あり、今より皆若かったので壮士然とした気概もあったのだが、もは…

黄昏のユニコーン

「僕らの自由を〜僕らの青春を〜」 「おっ」 「〜げさに言うのならば〜きっとそういう事」 「〜なんだろか、モラトリアムモードっすね」 「お前さ、ユニコーンって聞いたことあるか」 「えーまあ、でもこれは民生のソロっしょ」 「なに言ってんだよ、ユニコ…

シンギュラリティ わかっちゃいるけどやめられない

1999年の7の月 空から恐怖の大王が来る。 俺が中学生のころに一大ブームになった「ノストラダムスの大予言」は、1999年が子供心にずいぶん先のことに思えたものだが。 NHKBSで「AI戦争 果てなき恐怖」の再放送を見てて、そんな半世紀前のこ…

清濁併せ呑めない時代

文書・通信・交通費なんだけどね、今回問題になったのは、たったの1日の在職期間で満額支給されるのはおかしいってことで、それはその通りでええねんけどね、まあ、瑣末な問題やわな。何年かに1回ある選挙んときだけの話やろ、知れてまんがな。 それよっか…

もう終わりだね Xデイ

「もう終わりだね きみは劣化したね まるで今日の日が来るなんて思いもしなかった〜」 「お久しぶりです」 「おう、ハチ公、ずいぶんとご無沙汰じゃねえか」 「失恋でもしたんですか」 「何言ってんだよ、コロナだよ」 「はあ」 「終わったんだよ、もう終わ…

婦唱夫随 暗黒の大阪5区

公明・共産・れいわ・かごいけじゅんこ 毎度のことだが、俺の住んでる大阪5区では、維新も自民も公明との選挙協力で候補者を立てません。加えて今回の野党1本化で立憲や国民もいない。で、上記の4候補でどこに入れるかなのだが。 正直、有権者を愚弄して…

ラプソディ・イン・ダスティオレンジ 初冬の狂詩曲

還暦・嘱託・大幅減給 私の心は初冬の狂詩曲 カエンタケ・ヒアリ・タランチュラ 私の周りは初冬の狂詩曲 脳梗塞・心筋梗塞・肛門ヘルペス 私の身体は初冬の狂詩曲 ブログ・フェイスブック・ツイッター 私の煩悩は初冬の狂詩曲 100均・パチもん・拾いもん …

分配分配ってバカのひとつ覚えか

1994年に2つの会社が株式公開した。 A社は店頭市場にB社は広島市場。 当時、投資家の反応は、パソコンのソフトの会社って何しとるん?であり、田舎の洋服屋なんて将来性あるん?であった。 A社はソフトバンク、B社はファーストリテイリング。もう4…

孤豚の糞 LEVEL100 来るべき日本の終わりと始まり

自民党総裁選はドタバタの末に「決められない男」を選んで終わった。フィクサーたちの暗躍を人々は憂うのであったが、党内でそれに代わる実力と覇気と民衆の後ろ盾を持つ後継者が育ってなかったことを露呈しただけであった。 何も決められない岸田政権は1年…

来るべき自壊、そして事後の世界

先日「報道1930」を見ていて、なんかこういう展開って既視感あるよなと思ったのだが、翌朝になってそれがなんだったか思い当たった。映画「宇宙戦争」やん。 8月末に1日あたり25000人に達したコロナ感染者数がわずか1ヶ月たらずで5000人を下…