男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【は】

バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!

★★★ 2013年2月23日(土) TOHOシネマズ梅田6 売れ残ることのヒガミや焦りがクローズアップされることもなければ、ドレスをめぐるスッタモンダの女版バチェラーパーティーが弾ける術もない。表層で漂う女子たちに未来はあるか?徒労感だけが残る映画だが…

初恋

★★★★ 2020年2月29日(土) 梅田ブルク7シアター7 低迷とまでは言わないが、もう新たな抽斗は枯渇した感のあった三池であるが、この映画もやっぱ従来の手の内の範囲でやってる感じはする。 のだが、まあ、それでも終盤に折れてしまうようなダメさは回避して…

ハッシュパピー バスタブ島の少女

★★★★★ 2013年5月13日(日) シネリーブル梅田2 水没の町や破壊獣に又も宮崎世界のエッセンスを嗅ぐのであるが、一方で少女が垣間見る大人世界の生臭さ。境界上で危うげに戸惑いつつアッケラカンと世界を制する少女に『ザジ』の転生身を重ねる。あざとさとの…

箱入り息子の恋

★★★★ 2013年6月26日(日) MOVIXあまがさき3 手を握ったときの嬉しそうな仕草ひとつで男は変われるし何でもできる。閉塞状況を打破したい願望が渦巻く今このシンプルな提言を噛み締めたい。市井演出は時間軸の把握に余りに無頓着な一方、アングル使い…

パラサイト 半地下の家族

★★★★★ 2019年12月28日(土) TOHOシネマズ梅田9 【ネタバレです】 上映冒頭にポン・ジュノ自身の紹介映像が出て、これから見る人のために絶対ネタバラシしないでくださいとあった。そこまで拘るびっくり仰天のものではないが、大きく2度にわたってドラ…

バトルクリーク・ブロー

★★ 1981年4月29日(水) 伊丹ローズ劇場 毒にも薬にもならない優等生チャイニーズとしてお膳立てされた設定に収まりきって歯痒いことこの上ない。加えて同じ道の達人が闘うのならまだしも異種格闘技がショーとして成立しないことは証明されてしまっている。…

パシフィック・リム

★★★ 2013年8月11日(日) MOVIXあまがさき3 ヘリで吊り下げ移送する絵やギッコンバッタン足踏み操縦の真剣さに局所では愛を感じるのだが、ジャンルへの横断的なリスペクトを謳いつつも所詮は『エヴァ』1本かぶりの底浅を露呈するにつれ俺の期待は急速…

バタフライはフリー

★★★ 1981年5月23日(土) 毎日文化ホール ヒッピー娘っ子に良識派旧世代はギャフンという良くも悪くもフラワームーヴメントな背景抜きには語れない題材。しかし、終盤の展開に、そういった世代間の相克が直結していかないのでカタルシスがない。ゴールディの…

バイオハザードⅤ リトリビューション

★★ 2013年7月27日(土) トビタシネマ 脳内で構築された世界に屋上屋を重ね、もはや余人の与り知らぬ妄想世界に突入。それが、斬新ならともかく、過去作のキャラ総動員的なアイデア枯渇展開とあった日にゃあ目も当てられない。大体ミラ始めド素人連中が決め…

パリの恋人

★★★★ 2013年10月6日(日) MOVIXあまがさき2 序盤はもたついてるが、場がパリに移ってからの多幸的躍動感は素晴らしく、オードリーも茶目っけ満載のオーラを発散し、アステア&トンプソンの老練実力者と好コラボを形成している。廉価版『マイ・フェア…

パッション

★★★★ 2013年10月11日(金) TOHOシネマズ梅田10 嫉妬と懐疑の錯綜するタペストリーを心ゆくまでねっとり巧緻に織り成したいというデ・パルマイズム純粋系譜上の佳作。ただ、技巧的には随分淡白になった。来たーっと思ったら、あっさり切ってしまう長回…

巴里祭

★★★★ 2019年8月4日(日) シネリーブル梅田4 どうも、ルネ・クレールとは相性が悪いみたいだし、期待してた「リラの門」も今いちだったことから見る気もなかったのだが。 何しろ古い映画だから温い恋愛譚だと思っていたこともある。 でも、序盤はやっぱりの…

ハンター

★★ 1981年8月17日(月) シネマ温劇 どう考えたってキャラに対するアプローチのコンセプトが間違っている。老眼鏡をかけて老いを強調したマックイーンなんて誰が見たいもんか。現実の死期が迫っていた彼に最後の死に花を咲かせて欲しかった。キューリックの…

配達されない三通の手紙

★★★★ 1981年10月3日(土) 伊丹ローズ劇場 翻案物特有の何とも言えぬ恥ずかしさは否めないが、それにしても新藤兼人の巧い脚色もあって滅法面白い。出演者の中では松坂慶子の第1期黄金時代とも言える頃で正に油が乗ってる感じ。(cinemascape)

初恋 お父さん、チビがいなくなりました

★★★ 2019年5月18日(土) 梅田ブルク7シアター2 10年前だったら見ないタイプの映画なのだが、歳も歳だし。 ってことなんでしょう。 予告篇で老夫婦が歩いていく後姿の侘び寂びが、おのれの先行きにダブってしまう。 冒頭からの幾つかのエピソードで夫の…

ハイ・ライフ

★★ 2019年5月6日(月) シネリーブル梅田3 別に厳格なものを映画に希求するつもりはない。 それに抗じるものがあれば。 冒頭、宇宙船外で修理作業する男が手を滑らせ部品を落とす。 …落とすって無重力なのに落ちないやろ。 でも。それはどんどん落ちていく…

パラダイス:希望

★★★ 2014年3月22日(土) シネヌーヴォ 風景として矯正スクールは十全に描かれるが、摂食障害は物語の因果律に寄与しない。しかし、思春期少女のセンシティブ心のな揺らめきはヴィヴィッドに捉えられており、深夜の脱走エピソードの刹那感は白眉。ただザイド…

ハンターキラー 潜航せよ

★★★★ 2019年4月21日(日) MOVIXあまがさき4 潜水艦にしてもネイビ^-シールズにしても手垢つきまくりの題材だ。 であるから、それをミックスしちまえってのは、どうにも安易に思える。 ではあるが、ベタだが強固なコンセプトが背骨のように貫いてい…

バンブルビー

★★★ 2019年3月26日(火) TOHOシネマズ梅田2 「トランスフォーマー」を今更見たいという気持ちはビタ一ないのだ。 が、「KUBO」の監督で「スウィート17モンスター」の主演女優ってのに食指が動いた。 だが、マイケル・ベイのアホ呪縛は強烈であっ…

パラダイス:神

★★★★★ 2014年3月22日(土) シネヌーヴォ ザイドゥルの哄笑混じりのサディズムがキリスト経由で主人公の遮眼帯を装着したマゾヒズムと黄金率とも言えるバランスで均衡している。仕事へ布教へと赴く駅の定点ショットの埋没の連鎖が嵐の不穏へと一変する鮮やか…

パラダイス:愛

★★★★ 2014年3月22日(土) シネヌーヴォ セックスバカンスに興じるオバン達もだが、現地の男どもの恥も外聞も無い買ってくれ攻撃の衒い無き生活本能と深層悪意。そういうパラダイスで自己開放し恥を晒した果てに垣間見える女の孤独地獄だがアイロニカルに見…

HOUSE ハウス

★★★ 1981年12月17日(木) 関西学院大学学生会館大ホール 出来不出来は兎も角ひたすら写実を追求して来た特殊効果の世界に「ヘタウマ」とも言うべき一種ポップなあからさまな虚構を「これも又アリ」と思わせたコペルニクス的作品とも言えるが、始まって30分…

運び屋

★★★★ 2019年3月8日(金) 梅田ブルク7シアター2 予告篇を見て、イーストウッドの老いが痛々しいので見るのやめよかと思ったが、あれは演技やという話を聞いて、ならばと見に行った。ところが、篇中、存外に老いというものを強調しない演出であって、でも、…

BACK STREET GIRLS ゴクドルズ

★★★ 2019年2月16日(土) 梅田ブルク7シアター4 惹句に「壮絶に、チン○が消える」とあるんだが、生ぬるいと思った。 東映ピンキーバイオレンスに例える評も見たが、この映画、あきらかにばったもんに近い。 俺は地下アイドルってのに興味はないし、もっと…

半世界

★★★ 2019年2月16日(土) TOHOシネマズ梅田6 阪本順治のオリジナル脚本だそうだが、なんか構築仕切れていない感じがする。 多くの挿話が点在して、それらが連関しながら全く新たなものを産み出すってのが構築の醍醐味だと思うのだ。 3人の幼馴染の話だ…

バーニング 劇場版

★★★★★ 2019年2月16日(土) 大阪ステーションシティシネマ12 原作は未読です。 村上春樹はけったくそ悪いが認めざるを得ないって感じで、俺は断然、村上龍派でっすな。 っていうか、そんな派とかあるんかしらんが。 ハルキ・ムラカミの小説の主人公って、…

波止場

★★★ 1980年5月28日(水) 毎日文化ホール コンセプトは完膚無きまでに解るのではあるが、しかし、予想以上に平板。ブランドはもとより多くの規定を超え得る役者を擁した割には時代に従属した題材でしかなかったのだろう。バーンスタインの音楽は傑作だが。(cin…

ハミングバード

★★★ 2014年6月13日(金) 梅田ブルク7シアター4 巨悪に挑むというわけじゃないので全く盛り上がらない上に、その小悪野郎のクソぶりをフィーチャーし切れず呆気ない。軸がブレるヒロインへの庇護願望が掻き立てられず、戦場トラウマも機能せず振り使用に留…

バレンチノ

★★★★ 1980年6月4日(水) 毎日文化ホール 生きる縁を本能で知悉したように飛び石の如くに女たちを伝って時代を駆け抜けるバレンチノの内面をラッセルが描こうとしたとも思えない。20年代ハリウッドを取り巻くショービズ界へのノスタルジーが全てで、そういう…

her 世界でひとつの彼女

★★★ 2014年7月12日(土) なんばパークスシネマ9 無菌化されたホアキンとビジュアルを封殺されたスカヨハの反記号性が剣呑さを孕んで一応は物語を牽引するが展開は予定調和。代理彼女が登場するが流して物語を転がすポイントを失した。特筆すべきはOSの…