男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【はあ~はの】

箱入り息子の恋

★★★★ 2013年6月26日(日) MOVIXあまがさき3 手を握ったときの嬉しそうな仕草ひとつで男は変われるし何でもできる。閉塞状況を打破したい願望が渦巻く今このシンプルな提言を噛み締めたい。市井演出は時間軸の把握に余りに無頓着な一方、アングル使い…

バトルクリーク・ブロー

★★ 1981年4月29日(水) 伊丹ローズ劇場 毒にも薬にもならない優等生チャイニーズとしてお膳立てされた設定に収まりきって歯痒いことこの上ない。加えて同じ道の達人が闘うのならまだしも異種格闘技がショーとして成立しないことは証明されてしまっている。…

パシフィック・リム

★★★ 2013年8月11日(日) MOVIXあまがさき3 ヘリで吊り下げ移送する絵やギッコンバッタン足踏み操縦の真剣さに局所では愛を感じるのだが、ジャンルへの横断的なリスペクトを謳いつつも所詮は『エヴァ』1本かぶりの底浅を露呈するにつれ俺の期待は急速…

バタフライはフリー

★★★ 1981年5月23日(土) 毎日文化ホール ヒッピー娘っ子に良識派旧世代はギャフンという良くも悪くもフラワームーヴメントな背景抜きには語れない題材。しかし、終盤の展開に、そういった世代間の相克が直結していかないのでカタルシスがない。ゴールディの…

バイオハザードⅤ リトリビューション

★★ 2013年7月27日(土) トビタシネマ 脳内で構築された世界に屋上屋を重ね、もはや余人の与り知らぬ妄想世界に突入。それが、斬新ならともかく、過去作のキャラ総動員的なアイデア枯渇展開とあった日にゃあ目も当てられない。大体ミラ始めド素人連中が決め…

パッション

★★★★ 2013年10月11日(金) TOHOシネマズ梅田10 嫉妬と懐疑の錯綜するタペストリーを心ゆくまでねっとり巧緻に織り成したいというデ・パルマイズム純粋系譜上の佳作。ただ、技巧的には随分淡白になった。来たーっと思ったら、あっさり切ってしまう長回…

配達されない三通の手紙

★★★★ 1981年10月3日(土) 伊丹ローズ劇場 パーティだワインだと翻案物特有のバタ臭い気恥ずかしさは否めないが、それにしても新藤の巧い脚色もあって滅法面白い。もちろん原作の力もあるのだろうが。出演者の中では松坂慶子が正に油が乗ってる感じ。彼女のシ…

初恋 お父さん、チビがいなくなりました

★★★ 2019年5月18日(土) 梅田ブルク7シアター2 10年前だったら見ないタイプの映画なのだが、歳も歳だし。 ってことなんでしょう。 予告篇で老夫婦が歩いていく後姿の侘び寂びが、おのれの先行きにダブってしまう。 冒頭からの幾つかのエピソードで夫の…

ハイ・ライフ

★★ 2019年5月6日(月) シネリーブル梅田3 別に厳格なものを映画に希求するつもりはない。 それに抗じるものがあれば。 冒頭、宇宙船外で修理作業する男が手を滑らせ部品を落とす。 …落とすって無重力なのに落ちないやろ。 でも。それはどんどん落ちていく…

HOUSE ハウス

★★★ 1981年12月17日(木) 関西学院大学学生会館大ホール 出来不出来は兎も角ひたすら写実を追求して来た特殊効果の世界に「ヘタウマ」とも言うべき一種ポップなあからさまな虚構を「これも又アリ」と思わせたコペルニクス的作品とも言えるが、始まって30分…

運び屋

★★★★ 2019年3月8日(金) 梅田ブルク7シアター2 予告篇を見て、イーストウッドの老いが痛々しいので見るのやめよかと思ったが、あれは演技やという話を聞いて、ならばと見に行った。ところが、篇中、存外に老いというものを強調しない演出であって、でも、…

BACK STREET GIRLS ゴクドルズ

★★★ 2019年2月16日(土) 梅田ブルク7シアター4 惹句に「壮絶に、チン○が消える」とあるんだが、生ぬるいと思った。 東映ピンキーバイオレンスに例える評も見たが、この映画、あきらかにばったもんに近い。 俺は地下アイドルってのに興味はないし、もっと…

バーニング 劇場版

★★★★★ 2019年2月16日(土) 大阪ステーションシティシネマ12 原作は未読です。 村上春樹はけったくそ悪いが認めざるを得ないって感じで、俺は断然、村上龍派でっすな。 っていうか、そんな派とかあるんかしらんが。 ハルキ・ムラカミの小説の主人公って、…

波止場

★★★ 1980年5月28日(水) 毎日文化ホール コンセプトは完膚無きまでに解るのではあるが、しかし、予想以上に平板。ブランドはもとより多くの規定を超え得る役者を擁した割には時代に従属した題材でしかなかったのだろう。バーンスタインの音楽は傑作だが。(cin…

her 世界でひとつの彼女

★★★ 2014年7月12日(土) なんばパークスシネマ9 無菌化されたホアキンとビジュアルを封殺されたスカヨハの反記号性が剣呑さを孕んで一応は物語を牽引するが展開は予定調和。代理彼女が登場するが流して物語を転がすポイントを失した。特筆すべきはOSの…

8月の家族たち

★★★★ 2014年8月5日(火) 新世界国際劇場 役者陣の好コラボによる3姉妹ものであり又3世代の女の確執ものとして緩むところがないのだが、どうも語るに律儀すぎて余裕がない。先駆者でジャンルマスターであるベルイマンやカサヴェテスに及ばないと感じてしま…

ハード・コア

★★★★ 2018年11月23日(金) 梅田ブルク7シアター5 ダメ野郎どもが、打ち捨てられたロボットをみつけて物語が転がる。 ってのは、正直食傷であって、そんな今更の話なんてみたくもない。 アメリカ映画並みに特撮でガンガンやるってのもしんどいので、ヘタウ…

白痴

★★ 2014年11月9日(日) シネヌーヴォ フィルムを切られた不運より、この地に足のつかぬ大芝居の小っ恥かしさを4時間見せられずに済んだ幸運を味わいつつ観た。胡散臭い白痴森が照射する汚濁は好演する原節子から一応は透けてきそうな気がするが凡庸で退屈…

Bao

★★★★ 2018年8月4日(土) TOHOシネマズ梅田5 よくある子育ての回想譚で子供可愛いやの変奏バージョンかと思っていた。 「ファインディン・グドリー」の併映作であった「ひな鳥の冒険」とかそうだったし。 でも、これは子の反抗期から独立期まで描いて、…

バトル・オブ・ザ・セクシーズ

★★★★★ 2017年7月26日(木) TOHOシネマズ梅田5 俺の小学生時代。 TVのスポーツ中継は野球・ボクシング・相撲・プロレスが中心だった。 そんななか、たまたまやってたテニスの試合でキング夫人という名前を覚えた。 夫人という呼称を何故つけるのか違…

薄氷の殺人

★★★ 2015年1月12日(月) シネリーブル梅田3 内実が希求した表現ではなく全てに狙ってる感がそこはかとなく漂う。白昼の花火も観覧車も砕炭工場やスケート場も絵面としては蠱惑的だがズシンと来ない。ミステリーとして成立させる気は端から無なさそな凡展開…

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

★★★★★ 1980年9月16日(火) 毎日文化ホール 基地で反共将軍が、作戦室で元ナチ博士が、コックピットでテキサス少佐が、狂った本性を発酵・醸成させる。作戦室のパンフォーカスと基地のロングの当意即妙。スコット・ヘイドンのタカ派演技とセラーズの天才。2つ…

走れ走れ!救急車

★★★ 1980年10月24日(金) 毎日文化ホール いい題材にいいキャスティングだったが狂騒も狂気も笑いも全てが煮え切らない。コスビー・ウェルチは立ち位置もあってまあ適役だがカイテルのタチが映えないのが決定的なようだ。題材がマジ半ばの重さをもつだけに演…

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

★★★★ 2015年4月12日(月) MOVIXあまがさき11 娘や共演者や元妻や批評家など多くの他者とのベルイマン的確執が精巧な長回しに強いられたハイテンションアクトで叩き付けられる快感は大気圏で燃え尽きる物体の終末感と相乗され来るべきカタストロフへと弥増…

ハーツ・アンド・マインド ベトナム戦争の真実

★★★★ 2015年5月11日(月) シネリーブル梅田4 語り尽くされた戦争だが、それでもその発端部分はそれほど言及されている訳でもない。対戦の終結から10数年、戦勝の余韻冷めやらぬムードの一種の華やぎが記録されたフィルムこそ貴重かもしれない。過ちは幸…

新バニシングIN60” スピードトラップ

★ 1978年9月23(土) ダイニチ伊丹 ニューシネマの残映のもとで身の置き処を掴み損ねたジョー・ドン・ベイカーと『ハリー3』で咲いた日陰の花タイン・デイリーが主演コンビで華がない…のは良いとしても肝心のアクションの切れもC級程度の域を出ずせば何の見…

ハッピーエンド

★★★★★ 2018年3月17日(土) シネリーブル梅4 ミヒャエル・ハネケの最近の映画は刺激不足で、老いたなの感が強かった。 しかし、これは、嘗ての悪意全開の絶対性に加え年寄りの冷や水的な今風意匠を積極的に取り入れ、完全にモノにしたケチのつけようのない…

バッド・ウェイヴ

★★ 2018年2月4日(日) 新世界国際劇場 ブルース・ウィリスやニコラス・ケイジとかの、ここ数年の映画を観てる奴なんてどんだけいるのだろう。 フィルモグラフィでざっとみても、まったく知らんのばかり。 そのくせやたら多い。 この映画、大阪では新世界国…

花筐 HANAGATAMI

★★★★ 2018年1月30日(火) 大阪ステーションシティシネマ3 本卦還りとでも言おうか…最初期の「HOUSE」や「ねらわれた学園」のテイストで驚いた。 大林宣彦は前述2作や尾道3部作など、ほぼ同時代で見ていたが、たぶん「水の旅人」あたりを最後にずっ…

8年越しの花嫁

★★★ 2018年1月11日(木) 大阪ステーションシティシネマ1 こういう難病ものってのが好きではないし、実話ベースってのも気が重い。 よっぽど好きな女優でも出てればと思うが、土屋太鳳にはあんまり食指がわかないのだ。 なんで見に行ったのかようわからんの…