男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想

クローズ ZERO

★★ 2007年11月10日(土) TOHOシネマズ梅田9 親爺の座を取ったるとか息巻いてる割にメソついたりヘタレな先輩に頼ってみたりで、主人公に強靱さが無く、対する芹沢も太めでカリスマが無い。途中からどうでもよくなる覇権争いだが仲間の手術との青春カッ…

新仁義なき戦い 組長の首

★★ 1991年8月4日(日) 新世界東映 やりすぎとも思える山崎努のシャブ中演技。最早、自虐を通り越し暗黒の深淵に見る者を引きずり込むようだ。正直、こういうのが出てくるとしんどい。シリーズのネガティヴな暗部を拡大したかのような異色作。(cinemascape) ke…

ボーン・アルティメイタム

★★★ 2007年11月10日(土) TOHOシネマズ梅田3 平常温度から一気に沸点に到達する速度が並ではない。序盤のウォータールー駅での攻防の細密手工芸の如き編集美に至福を感じたが、そのまま昇天できれば良かった。アレン再登場での出し殻感が尾を引き物語…

なまいきシャルロット

★★★ 1991年8月3日(土) アクア文化ホール 思春期の女の子の等身大の日常の憧れや反抗や反発や発見をサラリと描く。しかし、サラリとしすぎて余り心に響かない。シャルロットに感情移入する術を持たざる者には、どうということのない映画にしかならない。(cine…

ALWAYS 続・三丁目の夕陽

★★★ 2007年11月10日(土) TOHOシネマズ梅田6 繰り返し描かれる別離と再会がドラマの帰結というのではなく、端から前提として配置されてる感濃厚で小雪の件では最早どっちらけになってしまった。CGも同様で背景選定まずありきなあざとさでブルーバッ…

ワイルド・アット・ハート

★★★★★ 1991年8月16日(金) テアトル梅田2 極楽恋愛道まっしぐらの2人の地獄巡りは「ラブ・ミー・テンダー」で強引に辻褄を合わせたが屹立してるのは地獄の方であった。怖いヤーさんが退いた後を締めるイザベラとデフォーの存在感も圧倒的。マッチの炎とバダ…

新・仁義の墓場

★★★★ 2007年11月17日(土) トビタ東映 ルール無用の悪党を守る為に通す筋もある。美木・山下の侠気。東映・Vシネ複合群が新たな燦ざめく男どものカオスを形成し得たことを祝福しよう。主役2人の熱演も素晴らしい骨太筆法で犯罪者を描いた多くの傑作日本映…

二十四の瞳

★★★ 1991年8月18日(日) 毎日文化ホール 全篇に流れまくる童謡唱歌が問答無用に涙腺を刺激する装置と化するので、逆にこの映画が内包するらしきロマンティシズムや反戦イズムは涙に霞んで見えなくなるという完全な戦略ミス。反撥を覚えつつも一種異様とも言え…

タロットカード殺人事件

★★★★ 2007年12月1日(土) シネリーブル梅田2 ええ年こいた爺さんが若いおなごと如何様に接したいか、又接して欲しいかという理想郷のような世界が延々と繰り広げられて陶然としてしまう。俺はウディほどの年ではないが現役であり続けたいものだ。『殺人狂…

新仁義なき戦い

★★★ 1991年8月4日(日) 新世界東映 「仁義」を無くして「任侠」とは縁を切った筈の「実録」に任侠残滓とも言うべき若山を引っ張ってきたことが斜陽感をいや増させる。その若山が相当にえげつないことをやりまくるのは無残との思いまで感じさせる結果となった…

毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト

★★★★ 2007年11月17日(土) 新世界国際劇場 こういう境界を越える話を半端にやられると、あざとさを被いきれなかったろうが、ミューズキッドマンの貞淑と逸脱の兼備がまるでブニュエル映画のドヌーヴのような説得力で迫ってくる。久々の見物である。接写のセ…

真昼の決闘

★★★★★ 2021年8月21日(土) 大阪ステーションシティシネマ7 子どもの頃にTV放映で見てるし、フランキー・レインの主題歌のレコードも持ってました。それにしても「俺を見捨てないでちょうだい、マイダーリン」の曲が、これほど四六時中かかってるとは思わ…

独立愚連隊

★★★ 1991年8月25日(日) 日劇会館 やさぐれ者たちの吹き溜まりにしては刹那感に乏しい。まあ喜劇なのだから言っても始まらないのだが、スタイルが完成されてるだけに惜しく思える。唯一三船の使い処だけは傑作なセンス。心から笑えたのはそこのみだった。(cin…

この道は母へとつづく

★★★ 2007年12月1日(土) 梅田ガーデンシネマ2 物語が転がり出すまでが些か長いし転がりだしてからはあっけないにせよ本筋に於いて異論は無い。勝手にロードムービーを期待し、靄の泥濘道や新芽が息吹く操車場や雨の石畳やなんかが深淵で形而上的な何かを醸…

膝と膝の間

★★ 1991年8月25日(日) 日劇シネマ 非常に言い訳がましい展開で、成る程、儒教の国に於けるポルノ勃興にはそれなりの弁証的措置が必要だったのだろうが、かえって三流の昼メロか出来の悪いロマンポルノみたいなテイストになってしまった。SEXに対し悦びも…

サマーフィルムにのって

★★★ 2021年9月5日(日) シネリーブル梅田4 時代劇マニアの女子高生が作る自主映画の話だそうだ。端から胡散臭え〜っとか思ったらダメなんでしょうけど、やっぱウソくさい。 だいたい、監督が主演の男に惚れて恋する乙女になっちまって悶々とか、何やっとん…

修羅雪姫

★★★ 2007年11月17日(土) トビタ東映 即席培養された「怨み」は過剰なまでの激烈さで消化されなければ矮小化する一方だから仕方ないのだろう。昭和の暗部の残酷見世物小屋の如き「ブッタ斬り」ショーが一種マゾヒスティックな悲哀をもたらすのが唯一の見所…

ヒルコ 妖怪ハンター

★★★ 1991年9月1日(日) 日劇シネマ 塚本的湿度の高さが気色悪い一方そこが全てとも言える及第の和製ドタバタホラーで当時の香港映画のレベルに唯一追随し得ただけでも賞賛に値するが、やっぱ歪な要素が神経を間々逆撫でもする。当時の黒沢『スウィートホーム…

転々

★★★ 2007年12月1日(土) 梅田ガーデンシネマ1 成る程コンセプトはわからんでもない。俺も散歩は嫌いじゃないし追いつめられた男の今生のセンチ旅は解る。が、若者には迎合して欲しくもないし、疑似家庭に涙なんぞ絶対に流して欲しくない。ちゃうやろと思う…

ラストエンペラー

★★★★ 1991年9月1日(日) ホクテンザ2 ベルトルッチが全てを手中に入れた上で構築したとは思えない。妖怪支配の退廃異世界が投げ込まれた幼児に形成を及ぼす過程には納得するが、後半の重層的史観には自己範疇のエッセンスしか窺えず薄っぺらい。論外の坂本は…

キサラギ

★★★★ 2007年12月13日(木) 梅田ブルク7シアター4 急転直下に推理劇の色彩を帯びるオフ会。観る者をギリギリにかわし続け屋上屋を重ねる脚本が男どもの群像の向こうに「如月」を垣間見せ始める辺り、今一緩い演出を帳消す訴求力。しかも、憎いことに再度男…

不倫への招待

★ 1991年8月25日(日) 日劇シネマ エマニエル夫人ならぬエマ夫人のパリでのアバンチュールもとい淫乱行なのだが、そこに何らかの哲学性があろうはずもなく、そのくせ阿呆で可愛げもないので只管にしんねりむっつりしていて見るのが苦役。こんなもんでも需要が…

その日、カレーライスができるまで

★★★★ 2021年9月5日(日) シネリーブル梅田2 まあ題名のとおりカレーを作るわけだが、そこまでモノマニアックではない。食材や香辛料に凝ることもなく市販のルーを放り込むごく一般の作り方であろうと思われる。 冒頭、雨の中、主人公が食材を買って安アパ…

アポカリプト

★★★★★ 2008年1月14日(月) トビタシネマ ギブソンが偏執的なのは知っていたが、ミクロに凝結せずに良い意味で拡散し、中盤はコッポラのベトナムの帝国を越えてフェリーニの古代ローマに迫るかとさえ思われた。どうなるのかの終盤も意外な単線構造が凛々しく…

ターミネーター2

★★★★★ 1991年9月4日(水) 北野劇場 趣向満載で突出するシークェンスの連鎖がチェイスに徹しためくるめく場の移動の中で融和し熟成される。馬代わりのバイクで走りながらドでかいショットガンを片手で回転させて撃鉄を起こす。ジョン・ウェインの様に。アメリ…

オーシャンズ13

★★★ 2008年1月5日(土) 新世界国際劇場 「俺達ナイスバッドガイだぜ!」オーラがフルスロットルで結構なのだが薄味でおっついてない。冒頭のブラピ登板の空港のポップな仰角ショットにこそ期待したが結局平板に終始。情に流されてんじゃないぜ!安住するな…

白頭山大噴火

★★★ 2021年9月5日(日) 大阪ステーションシティシネマ2 火山か噴火するだけの映画だったら見る気もなかったんですが、加えて北の核弾頭を奪取するというポリティカルな要因が加味されるってんで食指が動きました。 韓国という国にとって、というより朝鮮民…

神経衰弱ぎりぎりの女たち

★★★ 1991年9月7日(土) 毎日文化ホール 地中海的彩色と地中海的骨格が氾濫したアメリカンソープオペラなシチュエーションコメディ。神経衰弱という日本語感とは余りにかけ離れた逞しい女達により演じられる喧噪は彼女達が思う程の切実味を訴求しないので全く…

プラネット・テラー in グラインドハウス

★★★★ 2008年1月5日(土) トビタシネマ 腐った牛乳がやがてヨーグルトになる様に不快な下司も半端を通り越して一周すると爽快になる。人体が砕けて飛び散る様を繰り返し見せられオモロイなあ。賢い人がアホなフリしてるとしても。『デス・プルーフ』とは本当…

日本暴力列島 京阪神殺しの軍団

★★ 1991年8月25日(日) 日劇会館 『仁義なき戦い』シリーズで最強のオーラを発していた武田(小林旭)と岩井(梅宮辰夫)が、ここでは何故か中年の「渡り鳥」と「不良番長」に見えてしまう。実録ものに於ける在日朝鮮人への切り込みも2人のデブが走り回るだ…