男の痰壺

映画の感想中心です

映画1931

★★★ 1995年6月25日(日) 扇町ミュージアムスクエア 全篇を遍く覆う微妙な逸脱感がどうにも居心地悪い。汎ゲルマン的な独善は重厚長大どハッタリ描写と連結し『メトロポリス』や『ニーベルンケン』を産んだが、現在形の市民社会で違和感が露呈する。ラングの投…

自由を我等に

★★★★ 1981年4月19日(日) SABホール 大甘理想主義を謳歌する映画だが、予想外にクールなデザインも有している。そのあたりの欧州的ニヒリズムの存在がキャプラとかの勇気と信念のマッチョな透徹と同工にして異曲だ。工場シーンが『モダン・タイムス』の…

街の灯

★★★★ 1981年3月13日(金) 梅田コマゴールド ベタベタな情に流されそうに見えて、やるべきとこでは意外なほどにスラプスティックしている。その醒めたバランス感覚こそがベタを押し通させるのだ。でなけりゃ半素人相手に何十回もリテイクを出せるだろうか。…

ル・ミリオン

★★ 1981年4月19日(日) SABホール スラプスティック的な題材だがスピードが無くミュージカルめいた面もあるが躍動感に欠けかったるい。何よりお金を扱いながら全てに於いて切実味が無くお遊びみたいな話なので甘すぎるヒューマニズムのみが前面に浮き上…

民衆の敵

★★★ 2018年10月6日(土) プラネットスタジオプラスワン 開巻すぐ、写真つきで登場人物がクレジットされるのだが、ちょっと珍しい。 しかし、それでもどうやろか、これはジャンルのオリジナルではあるんだろうが矢張り単線構造の物足りなさは否めないように…