男の痰壺

映画の感想中心です

映画1941

サリヴァンの旅

★★★★★ 2023年7月2日(日) プラネットプラスワン プレストン・スタージェス初見ですが、予想と違っていた、いい意味で。 篇中何度か大監督としてルビッチの名前が出る。それは、なんやろか、あっちはきっちりしたお名作を撮る巨匠で、わてはチャイまんねんで…

マルタの鷹

★★★★ 2021年2月28日(日) プラネットプラスワン 長らく脇役専門だったボギーの主演昇格第2作であり脚本家ジョン・ヒューストンの監督昇格第1作ということで、そういうことだから、おそらく低予算だったのだろう。ほとんど室内で展開するし、その室内も探…

女の顔

★★★ 2020年9月21日(月) プラネットスタジオプラス1 ヒッチコックが舌舐めずりして撮りたそうな題材だと思った。後段にあるロープウェイと馬車による2つの大構えな見せ場はテイストもヒッチコック的だ。 スウェーデン時代のイングリッド・バーグマン主演…

悪魔の金

★★★★ 2020年7月19日(日) プラネットスタジオプラス1 悪意に魂を売った男の話は「ファウスト」はじめごまんとあるのだが、これがちょっと異質なのは、ダニエル・ウェブスターなる実在の政治家を物語に配したとこで、まあ言うなれば彼の英雄譚だ。 なんじゃ…

団栗と椎の實

★★★ 2018年5月19日(土) プラネットスタジオプラスワン 名匠、清水宏の短篇であります。 団栗とは田舎の腕白な子供。 椎の實とは都会のひ弱な子供のこと。 どういう事情か知りませんが1人の都会の子供が田舎のおじさんに貰われっ子。 当時は子供を1人あげ…

市民ケーン

★★★★★ 1980年12月7日(日) SABホール ヒッチ的マクガフィンと等価の「バラのつぼみ」。ケーンはウェルズに本気で語られる対象ではなく、己の内の圧倒的表現渇望を吐露する方便でしかない。真の天才とキャリア終焉期の老獪な撮影者との邂逅。パンフォーカス…