映画1945
★★★ 1980年8月31日(日) SABホール 作り込んだと思しきドラマトゥルギーはアンナ・マニヤーニのシーンを除くと実は発露にさえ至っていない。解放直後のエモーションとリアルな風景と制約から生じた既存文法の破壊。それらは戦略的に付与されたものではなか…
★★★★ 2015年10月24日(土) プラネットスタジオプラス1 性悪女に翻弄されるアホ親爺の物語として申し分も無いが、真の才能が世に出る絶望的な蓋然性の物語としての皮相な味付けが又良い。そして何より決定的に裁断される悪に冤罪も糞もない呵責無さ。展開の…
★★★ 2023年9月23日(土) プラネットプラスワン 「変な話なんや」と聞いていたのだが、それほど変な話とも思えなかった。要は戦場で戦友に頼まれて彼の許嫁との手紙のやり取りを代筆してるうちに、その見たことない彼女に恋してしまった男の話である。退役し…
★★★ 2003年12月2日(火) 高槻松竹 阪妻の魅力は満喫できるし、「父子もの」の数多の同系作と比してもベタつかない自我が確立された人々の話で気持ちいい。しかし、どうも、「血は争えない」ってのが血統書つきの平民の俺とすれば何か鼻持ちならない。(cinemas…
★★ 1992年3月30日(月) シネマアルゴ梅田 演出ではなく絵画的絵づらで、又得意のいいかげんなマクガフィンで流すでなく心理学的言説に解を求めたところで本人もしんどくなったのだろう。『レベッカ』や『断崖』系譜の主人公の疑心暗鬼描写も今いち。何よりカ…
★★★ 2021年8月15日(日) プラネットプラスワン 幾つかの作戦が描かれるのだが全く冴えない。 戦時中、戦意高揚のドキュメンタリーとかを撮っていたフォードだが、戦後復帰作では、勇壮な戦争なんていう実感とかけ離れたもんは撮る気にはならんかったんやろ…
★★ 1981年1月11日(日) 大阪府中小企業文化会館 映画史の進展に於いて「列車の疾走」と言うスペキュタリティが担ったであろう役割の片鱗をこの映画から感じることはできない。ドキュメンタリズムに立脚したレジスタンスのヒロイズムは過剰とも思わないが妄…
★★★★ 1981年5月9日(土) 三番街シネマ3 占領下故に仏活動屋の気骨が凝縮された大通俗絵巻のスケールと緩み無さだが、大衆文学的人物配置のなか、役者や無頼詩人のキャラ造形の安定的強度に比し、ギャランスもバチストも今いち生半可で牽引力を持ち得ない。…
★★ 1981年7月23日(木) 新世界東宝敷島 勧進帳も馴染みがないのだが、にしても付加された強力エノケンも半端で伝次郎・藤田の立ち芝居を反転・撹乱するほどの役回りでもない。道化に対する黒澤の形骸的な理解は後の『乱』で露呈される。技巧の絢爛を差し込む…