映画2013
★★★ 2014年5月24日(土) 新世界国際劇場 潜入操作ものの定番通りにミイラ取りがミイラにと展開し主人公の心の揺れを描くに見せかけるが、根底では環境テログループを否定的見解を内在させつつ冷徹に見定めるので、結果として映画は曖昧なスタンスに終始せざ…
★★★★ 2014年6月23日(月) 大阪ステーションシティシネマ8 「私の男」ならぬ「俺の女」的男視線に変換されたと思しき構成はヘタ打てば「飼育」ものと同質化する構造を孕む為どうにも腑に落ちない。が、2度の事件を筆頭に描写が突き放した怜悧を維持し米犯…
★★★★ 2014年1月11日(土) TOHOシネマズ梅田6 構成は脚本段階で省略が効き、安易に大林的ジュブナイルな陥穽に落ちないのも好感を持った。低温兄妹も心根の奥では親への思慕は持ち合わせていることを自認する。ベタだが随所でそこそこ辛辣で納得性がある…
★★★ 2014年7月12日(土) なんばパークスシネマ9 無菌化されたホアキンとビジュアルを封殺されたスカヨハの反記号性が剣呑さを孕んで一応は物語を牽引するが展開は予定調和。代理彼女が登場するが流して物語を転がすポイントを失した。特筆すべきはOSの…
★★★★ 2014年7月28日(日) シネリーブル梅田4 如何にして私は親父の抑圧から解放されたかってな感じの今一弾けぬ奇想天国と思うそばから物語が逸脱を始め何時しか親父語りになるあたり、ホドロフスキーの真摯だが達観したかのような想いに少しばかり絆され…
★★★★ 2014年8月5日(火) 新世界国際劇場 役者陣の好コラボによる3姉妹ものであり又3世代の女の確執ものとして緩むところがないのだが、どうも語るに律儀すぎて余裕がない。先駆者でジャンルマスターであるベルイマンやカサヴェテスに及ばないと感じてしま…
★★★ 2014年8月5日(火) 新世界国際劇場 基本設定が『トゥルーライズ』まんまなのはまあいい。華のない主演2人だが、市井のおっさん・おばはん然とした見てくれが味わいもある。だが、南北ネタの割にヒリヒリ感が薄くマクガフィン的脱北少女を巡る攻防も置…
★★★★★ 2014年8月24日(日) 梅田ブルク7シアター6 劇中劇とリアルワールドのシンクロは間々あるが、稽古場をジャンクションとして噛ませ錯綜の3次元がクロスオーバーする妙味。美術・音楽も良いが三池演出もカメラサイズを含め縦横。知れてる筈の「四谷怪…
★★★★ 2014年9月6日(土) シネマート心斎橋2 作劇常道では行き詰りの孤独地獄への転落を描くその一歩前のモラトリアムな瞬間をこそ淡々と綴る。此処ではない何処かへの逃避願望の切実をアイコンバーキンやスコセッシがシャレで被い救われる。悪意は隠蔽され…
★★★ 2014年9月6日(土) シネマート心斎橋2 オリジナルより犯行グループの描写が熾烈になり温さは解消されたのだが、それでも所詮は手出し御法度の監視専門班というダイナミズムを封殺された設定が枷と感じられる。上司(ギョング)・部下(ヒョジュ)コン…
★★★ 2014年9月13日(土) シネリーブル梅田2 鼻水垂らし期限切れ弁当食いつつ此処ではない何処か今でない何時かを見探す男だが、何も見てない空洞のような眼窩にも見える。チャップリン映画のようなホームレス親子の生活が痛々しいが夢も希望も世界には無い…
★★★★★ 2014年9月6日(土) シネマート心斎橋2 短気な自己チューで倫理観低そな彼女だが、一方で酒付き合いだけは良く止め処ないグダ喋りにも延々付き合ってくれてエッチ障壁も低い。そういうピンポイントのホン・サンス的理想に激しく同調する。ラストの鉢…
★★★★ 2014年8月30日(土) テアトル梅田1 遺伝子が為せる伝統芸。ポーランド派復刻的な戦争後遺モノクロ峻厳美。敢えて言うならカワレロウィッチ的か。只アイデンティティ探求の果ての越境と新旧の交代・継承を題材としながら閉じたかのようなラストは疑問…
★★★★★ 2014年10月6日(月) TOHOシネマズ梅田5 画面隅々まで張り詰める情動の予兆。長焦点レンズで切り取られた枠が日常を異化させるダイナミズムを生理的に知悉してるが、根底に横たわるのは同族嫌悪とも言える悪意。その確執は物語内の2人の女に留ま…
★★★★ 2014年10月12日(日) MOVIXあまがさき2 「行くか叔父貴」「うむ」と阿吽の呼吸の後『残侠伝』的破綻へは向かわぬところが美点でもあり糞詰まり的でもある。『ディア・ハンター』ライト版な展開も既視感バリバリだが、それでも素晴らしい。最高な…
★★★★ 2014年10月7日(火) TOHOシネマズ梅田6 ナチ支配下の東欧で状況を見つめる双子の冷視線は否応なく『ブリキの太鼓』のトリックスター少年オスカルを連想させるが、言うほど弾ける訳でもない。真摯な作風は原作への遠慮の裏返しとも言え、それは映…
★★★ 2014年11月6日(木) テアトル梅田1 大風呂敷を広げた挙句、結局はありふれた物語性に帰依するしかないという馬脚を現した。白黒・SMと、らしいネタを点描してみせるのだが一応の域を出るものでもない。トリアーは病気なのかもしれぬが変態ではないの…
★★★★ 2014年11月6日(木) テアトル梅田2 南の物質文化に感化されるパターンの米国的価値基準に転びそうになりつつ寸でのとこで躱す繰り返しなのだが、やがて、腐れ嫁基準で回る南のダメファミリーさえ一生見果てぬ羨望であることの北の現実を思い知る。温…
★★★ 2014年11月23日(日) TOHOシネマズ梅田2 『カンフー・ハッスル』終盤の元ネタはこれだったのかという悟空登壇以降の既視感は同時に出涸らし的興味減殺をもたらす。悟浄・八戒の想定外の鬼畜キャラの振り切り具合や一方で馴染みのベタギャグの連発…
★★★ 2014年10月11日(土) テアトル梅田2 例により物々しいドハッタリな開巻の割に中身は「色情女ジョーの華麗な冒険」的な編年体の叙事パロディっぽく軽くスカスカ。アレンだったら巧そうな題材と思いつつ見たが、ブニュエル的シニカルな変態毒も垣間見え…
★★★★★ 2014年11月22日(土) シネリーブル梅田1 こましゃくれガキの奇想紀行ジュネ風な前半に無邪気に喜ぶほどな少年親爺でもないのだが、ワシントンに着いてからの展開には打たれる。少年のトラウマの真摯とジュディの邪な画策とヘレナの全てに打ち勝つ母…
★★★ 2014年12月6日(土) 新世界国際劇場 いきなり渦中に放り込まれる展開が、その後も行って来い的に場当たりで気持が乗り損なう。数台の車載カメは設定上仕方ないが、他のマルチカメラもデジタルな即物性が横溢しフェイクドキュ的な方向違い感を募らせる。…
★★★★ 2014年12月6日(土) 新世界国際劇場 変化する何かを描きたいのではなく、しがらみや惰性に揺蕩う中でまったりと小さな喜びや哀しみを慈しむという謙虚さが滲み出ている。多分、ジゴロとしての稼業で成功するしないは「誠意」の持ちようなのだと言う寄…
★★★★ 2014年12月20日(土) テアトル梅田1 開巻から取り敢えず充満する予兆は十二分に消費される。三文女優に見えたセイヤーが深層教養とドS魂を顕にするにつれ翻弄され凋落するアルマリックが爆笑もんだ。期待通りの逆転劇だが散りばめられた夢幻的仕掛け…
★★★★ 2014年12月20日(土) テアトル梅田2 内輪映画的安寧がシネフィル的偏狭を微塵も感じさせない親爺譲りの大味作風を桃子に獲得させたのか。一見ダラな散文紀行が叙事詩のような巨大感を醸し出す…かのように見える。いっその事、物語の回収やトリックス…
★★★★ 2018年5月19日(土) 新世界東映 意外なほどに揺らがない信念が貫かれている。 橋本一の演出もダサ図太くていいのだが、やはり古沢脚本がダサ真っ当で芯があるのだ。 これは明らかに「砂の器」へのオマージュなのだろう。 それを、チャカさないのが良い…
★★★ 2015年4月4日(土) 新世界国際劇場 鳶に油揚げ浚われたー的乃至はフン!バカな男ネ的感情は0,5秒互いの顔をよぎるが何も無かったかの如く前向く諜報活動の非情。畳み掛けるラストとよろめきつつ消え行くホフマンの余韻が全て。油揚げの心情なぞ斟酌し…
★★★ 2015年5月11日(月) 新世界国際劇場 運にも福にも見放された夫婦の状況描写が切実ではあるものの、モラリズムを遮蔽しことやらかすのに行きつ戻りつの心の揺らぎが納得性はありつつ映画的には煮え切らない。で、結局そんな問題を無視してサスペンサブル…
★★★★★ 2015年7月11日(土) シネリーブル梅田1 愛する妻子をどん底に落とし責任を負った仕事を放っぽらかしても男には断腸の思いで果たさねばならぬ信義則がある。リミッターが振り切れそうな真夜中の疾走と孤独が皮膚感覚で迫る濃厚な86分。アウトバーン…
★★★★ 2015年8月11日(火) 新世界国際劇場 ブラックコメディ的体裁だが、そのシニカルで人間不信の塊みたいな展開の果てから俄かに沸き上がった純正ロマンティシズムに不意打ちされる。出色の構成だし細部のギャグも冴えている。越境の果ての終盤の呵責の無…