男の痰壺

映画の感想中心です

都会の叫び

★★★★ 2019年10月20日(日) プラネットスタジオプラス1

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警官殺しで自分も重傷を負ったリチャード・コンテを病院にヴィクター・マチュアの警官が訪れるシーンから始まるのだが、もうひとつの老婆強盗殺人事件の嫌疑を彼にかけていて、というけっこう複雑なプロットで、実はその真犯人は他にいたっていうことなのだが。

このへんの展開がどうももたついてあんまり進まないので眠くなってしまった。

 

しかし、中盤からにわかに映画は疾走を始める。

模範囚じいさんの協力で警察病院を脱走したコンテが、真犯人の弁護士を訪れ撃たれてやむなく殺し、盗んだブツを奪い、知り合いの夜の女に頼んで医師を手配して車中で応急治療をさせ、ほうほうの体で弁護士の共犯の女を訪ね、ブツをネタに金をせしめる手配をする一方で警察に女を売る。

とまあ、話はどんどん転がっていく。

ニューヨークの市街ロケの効果も冴えていて、走る高架電車の下を共犯女が出掛けるショットなんてめっちゃかっこいい。

 

しかたなく、コンテの逃走にかかわった人たちが全て罪に問われていく。

悪いことにかかわったらロクなことないっすよーな時代の教条主義だが、物語の完結に向かっての合理的整合性があって、いやな感じがしません。

 

マチュアとコンテはリトルイタリーで子供の頃からのポン友であり、マチュアはコンテの弟が悪の道にいくのを必死で食い止めようとする。

ここに、映画は見事に収斂していくのだ。

 

ビクター・マチュアってマッチョな無骨漢のイメージだったが、男の色気ムンムンの2枚目だったんですね。夜の女を演じるシェリー・ウィンタースにも驚いた。こんな役やってたんやってことで。