★★ 2020年4月1日(水) 大阪ステーションシティシネマ5
正直、バカリズムの笑いをオモロイ思ったことがないので期待もしてなかったのだが、やっぱりダメでした。TV版も当然見てません。
OLの更衣室や給湯室での明け透けな会話ネタは、まあ、古来より伝統的と言っていいくらいやり尽くされてる感があるので、正直、モノホンの女芸人がやるネタに比べて男のバカリズムが想像で作ったこれは汎用的で温い。
女同士の会話ってのが、終わりのない無限地獄のようだってのはよく聞く話で、それにケリつけるような空気読めない佐藤玲の一言にダメ出しするってギャグが、バカリズム流なんだろうが、オモロナイ。しかもくどい。
バカリズムがOLを演じるのも意図が定かでない。気合いの入った女装でなく、そのまんまで女たちの間に存在してるのが、どうも没入を阻害する。やるんなら過剰なまでの「女」を強調しないと意味がない。まあ、ダウナーな彼の芸風では無理なんやろうけど。
夏帆と三浦透子が見たくて観に行ったようなもんなのだが、マニッシュなイメージの夏帆ちゃんのOL服姿は絶品でんなあ。あと、やさぐれ系演技しか見てなかった三浦だが、普通状態やと田畑智子とイメージかぶるんやね。
女同士の無限ループする会話や止め処ない男どもへの悪態といったネタがダウナー系の切り口上で統御され笑えないし、そもそも気合い乗り皆無の女装で女たちに介在するバカリズムの異物感が意図するところも不明だ。夏帆の想定外の美脚だけが目の保養。(cinemascape)