男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2003年7月9日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

アカルイミライ

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「は~あ~あ~昔は良かったのお」
←これが余り言ってはいけない言葉だってことは誰でも知っている。
一方
「明日になりゃあ~何とかな~るさあ」
←これは楽観論者には受けが良いだろう。現状に悲観する姿勢が前者ほどは感じられないからで、お気楽に、のほほんと、何だか余裕感すら感じられる。正直、俺も結構、口にはせぬものの心の中では使っている。
しかし、煎じ詰めれば「逃げ」以外の何者でもない。

日経平均が10ヵ月半振りに1万円台を回復し、阪神タイガースにマジック49が点灯した、恐らく2003年を象徴することになりそうな1日。7月8日の某新聞夕刊を眺めるでもなく眺めていて目に入った経済学者の樋口悠紀雄氏のコラム。
映画『「明日に向って撃て!』の著名な自転車のシーンを絶望的なラストと対比させながら、それが刹那な煌きであると言うことは、後になってわかるのであり
「今が生涯最良のとき。だから明日まで待つ必要はない…と常に感じられる能力」
を人は身につけねばならない。そして、それは努力で身に付けられると氏は言っている。
そうだ!その通りだ!…と思った。思わず投票したくなった。
人は過去を振り返りもせず未来に過度な期待を抱くこともせずに、今日を生涯最良の日と思い1日1日を生きていくべきなのだ。それこそが充実であり、結果輝く未来への道標なのだ。

…って言っても言うほど簡単じゃないけどさ。