※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。
アイスクリーム
♪おとぎ話の王子でも昔はとても食べられない アイスクリーム アイスクリーム
他愛のない幼児向けの歌曲のように聞こえるが、実は近代ミクロ経済学の需要と供給による価格決定メカニズムを幼児期からインプットさせる啓蒙心に富んだ内容である。
♪ぼくは王子ではないけれどアイスクリームを召し上がる
これは供給曲線が右にシフトしたために生じた価格下落がもたらした事象である。
先日、兵庫県の芦屋市で、震災復興分譲住宅の住民が売れ残った部屋を半値で売り出した住宅供給公社を相手に損害賠償を求める訴訟を起こした。
自分の家の資産価値がおかげで下落しちまったじゃねえかってのが理由らしいが、本音は自分が3000万で買った家を他人が1500万で買うのがむかつくってだけだろう。
自由主義経済では建前上は消費財の価格決定は市場メカニズムに委ねられる。上記物件は需要曲線が左方にシフトしたから価格下落がもたらされただけ。供給サイドは在庫をはく為に当然の行為を行っただけだ。
合理性極まりない行為に対して我儘な論理でいちゃもんをつける人々の背景に救いようのない甘えと依存心が垣間見える。
プカプカドンドン 冷たいんだぜ世間は
ユラユラユラ 甘くはないぜ生きるって
チイタカタッタッタ おいしいことだけじゃないってよ
自分の失敗を人のせいにするのはカッチョワルイ
(注:偶々、芦屋の問題が記事になったので取り上げたが何年も前から同様の訴訟が起こされている。本文は震災復興住宅であったことに意味を見出そうとするものではない)