男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2004年10月26日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

タブー

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俺は人並みに年寄りは大事にしないといけないとは思っている。
電車やバスで座っているときに前や横に年寄りが来れば、例外なく席を譲る。
これは、小学生の頃から、ずっとそうしている。
老いた親は、いつかは面倒をみないといけない日が来るとも思っている。

しかし、だが…なのだが、こうも、人口構成上で年寄りの比率が上がり、旧体制の既得権益に乗っかったままで、さしたる事も日々せずにそこそこの金を貯め込んだ年寄りが増えた時代とは健全なのかとも思うのだ。

少し前に流行った「勝ち組・負け組」でのロジックは一見説得力があるようにも見えるが、実は大昔から何%かの者は圧倒的に勝ってきたわけであり、社会構造の変化を本質的に衝いたものではない。
大多数は勝ちにもならず、かと言って負けもしてないと思いながら、しかし、一生懸命生きてきたわけだ…中流という属性の中で。

で、今や圧倒的に肥大化した、嘗ての日本を支えてきた若者が成す現在の老人層は、やがて、日本の未来を圧殺するだろう。

フリーターが増えただの、親に寄生する若者だの言う前に儒教的概念に縛られた禁已を破って構造的問題に目を向けるべきではないだろうか。

普通の者でも、一生懸命頑張れば、向上していけるならば、ほっといても、若い世代も自走するだろう。

俺は、この5ヶ月で9日しか休みがなかった。
一方で、親会社から来た爺いは社長だか何だか知らんが、週の半分は休み、給料は俺の倍もらい、いつ見ても寝ているだけだ。
で、痛いとこを衝けば怒鳴る。
毒を盛ってやりたいと何時も思っている。

数%の圧倒的な成功者列伝だけがマスコミでピックアップされ踊らされた大多数が幻影を見続ける社会は、実は不健全なのではないだろうか。