男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2009年7月14日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

死に急いでるわけではないが

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4月に生まれて初めて酔って記憶を喪失した体験を書いた。
若い時分から、
「えー!覚えてないわ、酔ってたんで、まーったく、ぜーんぜん」
とか結構言ってはいたが、嘘で、恥ずかしい行為を思い出したくなかっただけで、本当は覚えている。
しかし、4月の体験は一片の記憶の欠片もない空白の数時間が新鮮だった。

だが、今回、それは恐怖へと変わる。

 

先週の金曜日。
10数人でまず、居酒屋で飲み、そのあと数人でスナックへ行った。
まあ、かなり飲むのは飲んだ。
新地のスナックを出たのが10時30分。
そこから、翌朝の朝6時まで、完全に記憶が欠落する。
起きたときの腰・背中・後頭部・腕・手の異様な打撲痛。
「いいかげん死ぬよ…死ねば」と吐き捨てる女房の顔。

 

その間に起こったらしいこと。
皆と別れて俺は駅前第2ビルの地下の立ち飲み屋に行ったらしい。
そこで、別れたばかりの後輩の1人に電話し、来いと言ったらしい。
しかし、しばらくして、彼が言われた飲み屋に行くと俺は居なかった。
電話をすると、「遅いから出たわ」と言ったらしい。
電車に乗り、阪神神戸線、尼崎駅で乗換のため降りる。
電車を待つ間に、どういう次第でそうなったのか知らないが、俺は後ろ向きにホームから線路に落ちた。
駅員たちがかけつけ、俺は担ぎあげられ、救急車に乗せられ病院に搬送された。
CTスキャンで検査したが、とりたてて頭部に損傷は無く、一方で、自宅から女房が呼ばれて来た。
待合室で待つ間、俺は受け答えはしていたらしい。そして、床に激しくもどした。
タクシーで家に戻ったのが1時30分。

完膚無きまでの3時間のブラックアウト。
まあ、線路に落ちるタイミングが一歩間違ってれば、アウトだった。
人と意志的に会話してるのに、
又、身体的激痛を覚えているのに、
何も一切記憶にないというのは…。

怖すぎる。
年齢的なことか、2年前の脳梗塞の後遺症か
どっちにしても、長生きできそうにない。
しかも、ろくな死にかたできそうにない。