男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2009年12月3日 (木))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

人は見てくれと反対と思えば正解?

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年柄年中、本屋で立ち読みばかりしてるみたいだが、今日、著者は忘れたが今村昌平の評伝のような本を立ち読みした。
前半はすっ飛ばし「神々の深き欲望」あたりから読む。
何故なら助監督として参入した長谷川和彦の証言が読みたかったからだ。
かつて、キネ旬の連載でアラカンが「イマヘイと沖山秀子がオ○ンコしまくって…」と書いた件。
ただ、長谷川の見解は「今村昌平は普通の人だ」
同様の見解を今村の盟友、小沢昭一も発言する。
好んでSEXを描き自らをニンフォマニアとして喧伝した豪傑。
しかし、実体は巨根コンプレックスを持つ凡夫であった。
人は自らが持たないものに憧れるからこそそのように振る舞う。

黒澤明…小心もののコンプレックス親爺
山田洋次…エゴイスト
小津安二郎…変態

当たらずとも遠からじじゃなかろうか。で…
俺…小心者の短小コンプレックスのエゴイストの変態かもしれない。

もう1冊、森達也の対談本で緒方明の章が面白かった。
この人、「東京白菜関K者」の監督でしたか…。
自主映画の作家達が2つの生き方の方向に分かたれていったという。
この話は改めて…。