男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2010年1月13日 (水))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

イーストウッド

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2009年のキネマ旬報ベストテンが発表された。
外国映画の①と③にクリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」と「チェンジリング」が入った。
まあ、正直、この結果に関しては、さほど違和感はない。
だが…。
2006年 ①父親たちの星条旗 ②硫黄島からの手紙
2005年 ①ミリオンダラー・ベイビー
2004年 ①ミスティック・リバー
2000年 ①スペース・カウボーイ
1995年 ③マディソン郡の橋
1993年 ①許されざる者
仏カイエデュシネマのみが擁護し、日本を含めた世界で黙殺され続けた初期は別として、自身の本国アメリカでも初めて認知された「許されざる者」以降、特に2004年~2006年は3年連続で日本公開外国映画の年間ベストとなり、全監督作が上位を占める。
その時の裏作品は
2000年 ②オール・アバウト・マイ・マザー(ペドロ・アルモドヴァル)
2004年 ②殺人の追憶(ボン・ジュノ)
2005年 ②エレニの旅(テオ・アンゲロプロス
2006年 ③グエムル(ボン・ジュノ)
そして、2009年の②は三たびボン・ジュノ「母なる証明」であった。

2000年代の10年間、10回のうち5回をイーストウッド監督作にベスト作品の称号を贈ってしまった日本人って…どうなん。

小学生の頃、TVでマカロニウエスタンを観て育った俺です。
イーストウッドが嫌いなはずはありません。
マックイーンと並んで永遠に俺のヒーローです。
だが、この現実は、ちょっと気持ち悪い。