男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2010年11月26日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

慣れ親しみの末路 ティアラちゃんキュ~

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最近、とみに思うのです。
慣れ親しむことは尊きかな…と。

かのキューブリックの迷作「時計じかけのオレンジ」。
ウルトラバイオレンスボーイのアレックス君が官憲に捕えられて人格改造を行われます。
強制的に大音量でクラシック音楽を聞かされながらナチスの大虐殺のフィルムを見せられ続けることで、彼は暴力アレルギー男になってしまうのです。

かくして、私めも強制的に見せられ続けることで、人格改造されてしまったようです。
ただ、私の場合は恋におちてしまったのです。

映画好きが高じて、年がら年中、映画館に入り浸っておりました。
その度に、上映前の「海賊版撲滅キャンペーン」の広告フィルムを見せられるのです。拒否はできません。否応なしであります。
皆様もご覧になったことがあるのではないでしょうか。
映画館の席で斜め前に座った頭部カメラ男を「こいつよ!」みたいな感じで両指で指示し官憲にチクリまくる女性を。
又、自宅パソコンでニヤつきながら違法ダウンロードしてる最中に官憲に踏み込まれ、わざとらしく「あれまあ!」みたいな感じで両手を万歳する女性を。

最初は、あまりにわざとらしい三文芝居が、広告の安さとマッチした救われなさにドン退きだったのです。
しかし、何度も何度も強制的に彼女の演技を見せられ続けることで、いつしか、「わざと下手ぶってる」→「無理やり下手やらされてる」→「気の毒だ」→「愛おしい」と私の思いも深化をすすめました。
もはや、最近では、映画本編より、彼女に姿を見ることが目的になってきております。
特に半開きにした口元がセクシーです。
真っ赤な口紅の肉厚な唇がグロスで艶やかにプルルンと私を誘います。
ああ…いろいろ妄想してしまいます。
とても言葉にはできないようなことを…。

検索して調べましたら彼女の名は「ティアラ」
モデルでISSAの従妹だそうですな。