男の痰壺

映画の感想中心です

映画年間概観 2011

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映画 2011


今年、映画館で見た映画が91本。
案の定、100本を切り、俺の黄金時代は2年で終了した。

主なものをシネスケ採点で列挙すると

日本映画★★★★★
冷たい熱帯魚」「八日目の蝉」「弥太郎笠」
日本映画★★★★
海炭市叙景」「パラダイス・キス」「奇跡」「一枚のハガキ」「野獣の青春」「電人ザボーガー」「アジアの純真」「劇場版 目を閉じてギラギラ」
外国映画★★★★★
「人生万歳!」「ソーシャル・ネットワーク」「ザ・タウン」「シリアスマン」「ザ・ファイター」「隠された日記 母たち,娘たち」「バーレスク」「ブルーバレンタイン」「ツリー・オブ・ライフ」「〔リミット〕」「ラビットホール」
外国映画★★★★
「戦場にかける橋」「ザ・ウォーカー」「ビッチ・スラップ 危険な天使たち」「アンチクライスト」「トゥルー・グリット」「キラー・インサイド・ミー」「クロッシング」「ブラックスワン」「ザ・ホード 死霊の大群」「SUPER8 スーパーエイト」「アレクサンドリア」「英国王のスピーチ」「スタンド・バイ・ミー」「この愛のために撃て」「引き裂かれた女」「ゴーストライター」「わたしを離さないで」「ミッション:8ミニッツ」

と、まあ40本以上に満足したという何でも来いのインフレ天国なのだが、しかし、こと邦画の新作に関しては惨状と言うしかなかったのではなかろうか。林由美香の映画見ていないことから敬遠した「監督失格」や関西未公開の「サウダーヂ」を考慮してもだ。
そんななか「冷たい熱帯魚」と「八日目の蝉」が救いだった。
正直、「恋の罪」のダメ加減を年終盤に見て「熱帯魚」が園子温フィルモグラフィ中屹立する可能性に思いを馳せたりもしたのだが、やはり俺は、「八日目の蝉」の一見陳腐なテーマから風土に根ざした巨大なクロニクルを紡ぎだした成島出の底力に惹かれる。
洋画は、相変わらずのコーエンの技巧が炸裂する「シリアスマン」をとも思うのだが、夫婦の危機を描いた「ブルーバレンタイン」と「ラビットホール」が好対照のアプローチで2本揃ったことに何かの暗示を思うのだ。何の暗示かは知らんが…。

そんなわけでベストムービーは
「八日目の蝉」
ブルーバレンタイン
2011年12月31日 (土)